JA京都「紫ずきん」上田さん(京丹波町)
飼育頭数約8千頭と、京都府内でも最も大規模な養豚会社「日吉ファーム」。ここでは、自家繁殖で赤ちゃんの時から180日以上かけてブランド豚を育てています。豚舎毎に担当者を決めているので、少しでも調子の悪い豚がいると、顔色を見ただけでわかるのだそう。離乳時から出荷まで、生育状況に応じて種類の違う餌を与え健康でなおかつ、肉質のいい豚を育てています。豚舎内は常に清潔に保たれ、スタッフも1頭ずつにたっぷり愛情を注いでいます。
飼育頭数約8千頭と、京都府内でも最も大規模な養豚会社「日吉ファーム」。ここでは、自家繁殖で赤ちゃんの時から180日以上かけてブランド豚を育てています。豚舎毎に担当者を決めているので、少しでも調子の悪い豚がいると、顔色を見ただけでわかるのだそう。離乳時から出荷まで、生育状況に応じて種類の違う餌を与え健康でなおかつ、肉質のいい豚を育てています。豚舎内は常に清潔に保たれ、スタッフも1頭ずつにたっぷり愛情を注いでいます。
9月から10月にかけて、食卓を彩る「紫ずきん」。京都府が、お正月の黒豆を改良して作出し、品種登録したのが今から24年前。すでに、京都を代表するブランド京野菜として定着しています。定年退職後、本格的に農業に取り組み始めたという上田さん。農業を通じて地域に貢献したいと、小学校での食農教育や遊休農地を借りて稲作を行うなど、様々な活動を行っています。
その美味しさから、近年、注目を集めている「美山そば」。集落を回って「そばの種」を納入するのは、鶴ヶ岡地区にある地域おこしの会社「タナセン」の柿迫さんです。法人で集落の農作業を全部引き受けると、集落内のコミュニティが失われてしまうので、高齢者の多い地区でも簡単にできる「そば」づくりを支援することで、村を守り、人の輪も守っていこうと頑張っています。「美山そば」のブランド化で需要が増えれば作付けも増え、農地も守れると、地元でも期待の声が上がっています。
すでに半世紀以上、美山のブランド品として人気の高い「美山牛乳」。工場に併設された工房では、ミルク感たっぷりのジェラートに美山の特産品をトッピングして味わえるほか、道の駅内にある直売所では、チーズなどの加工品も販売しています。「美山牛乳」に生乳をおろす牧場は、現在3軒。そのうちのひとつが「美山ふるさと株式会社」が13年前に、開設した弓立牧場です。ここで約70頭の牛の世話をする今井さんは、大阪の出身。北海道で酪農の勉強をしている時に、牧場の開設を知り、美山に移り住みました。豊かな自然の中で、のびのびと牛を育て、美山のブランドを支える担い手として活躍しています。
南丹市八木町船枝地区。昔から高品質なお米や小豆のとれる場所として知られています。地元で米作り名人として有名な関岡さんによりますと、一番重要なのは水加減で、夏場は中干しをすることで、根の張りをよくし、葉の色を確かめながら肥料のやり方なども加減するのだとか。 船枝地区でも、高齢化で農作業が出来なくなる人が増えてきました。そこで、3年前に地元の有志が集まり、「農事組合法人ふなえだ」を設立。農作業ができない人の農地を借り受けて米や小豆を生産することで、豊かな田園風景を未来へと守り継いでいこうと頑張っています。
京都府内で最大級の養鶏事業者「山元産業グループ」の中核をなす「三和鶏園」。府内各地に農場を持っていますが、中でも三和農場では、セミウインドレスと呼ばれる鶏舎で、40万羽の鶏が飼育されています。空調や餌やり等すべてが機械化され、スタッフひとりで7万羽を担当。安全安心と省力化を実現していますが、やはり人の目は重要。毎日朝昼晩と、鶏達の様子を入念にチェックします。鶏達が喧嘩をしていたら止めに入り、食欲や体調にも気をつける等、まるで保育園の先生のように、一羽一羽に目を配っています。
久御山特産の「ほうれんそう」栽培に取り組む河村さん。自身は、長年サラリーマンをしていましたが、奥さんの実家の家業を継いでもう17年に。初めて農産物を売りに行った時に、お客さんから「おいしい」と言われたことに感動!今では土づくりや肥料に工夫をこらし、なんと糖度が14度以上ある甘い「ほうれんそう」を安定して栽培できるまでになりました。もっともっとお客さんの喜ぶ農産物を作りたいと、実験ハウスで、トマトやメロン等も栽培。「マーケットイン」スタイルの農業で、地域を元気にしたいと考えています。
伏見区向島で4代続く中嶋農園。園主の中嶋さんは、8反もの面積でキャベツを作付け。すべてが、とんかつ屋さんや餃子屋さん等、お客さんからの直接注文です。1日500玉近くを出荷しますが業務用とあって、固さや水分量、大きさに至るまで、厳しい注文があり、その要望を満たすよう、工夫を重ねて生産しています。若い時は東京に出て、アパレル業界で仕事をしていた中嶋さん。実家に戻ってまず行ったのは、枝豆の飛び込み営業。その時の経験で「自分の作りたい野菜を生産して売るのではなく、お客さんが欲しい野菜を作らないとビジネスとして成功しない」と確信したそう。今では、JAと相談しながら、新しい品種のキャベツを栽培し、顧客に提案することにも力を入れています。
南丹市日吉町が「京壬生菜のブランド産地」に指定された平成2年から栽培に携わり、今では24棟のハウスで周年、京壬生菜を栽培する谷口農園。東京で農業を学んだ光里さんが、昨年帰郷し、今では親子3世代で農作業に汗する毎日。農業が好きでたまらないという谷口さん親子。ハウスの中にはいつも、笑顔があふれています。
府内で初めてJAが出資、設立した農業法人「ジェイエイやましろファーム」。パートも含め、15人のスタッフが、トマトや九条ねぎ、万願寺とうがらし、水稲などの生産に従事。中でも1月から5月までの期間は、4棟の大型ハウスで、観光いちご園を開業しています。山城地域では昔から観光果樹園等の運営が盛んで、そうした伝統を受け継ぎつつ、法人の活動を紹介する場にもなっています。
KBS京都テレビ
毎月第4日曜日 12:00-12:30
※再放送 翌日月曜日 9:00-9:30
中川泰宏(JA京都中央会会長)
【司会】飛鳥井雅和
京都府内で生産されている安全安心でおいしい農畜産物の魅力を紹介するプログラム。毎回、食材や料理法にこだわりを持っている話題の料理店を取り上げ、店主にインタビュー。産地取材では、農家がどのように、安全にこだわった農畜産物を生産しているか、その苦労や工夫を紹介しています。最後には、とっておきの府内産の食材を使って、料理店でこだわりの逸品を作って頂きます。楽しみながら、食や農業、食文化などについて理解を深めて頂ける番組です。