今回の夢追人は、京都市嵯峨野の山田耕司さんと東近江市永源寺地区の柴田達也さんを訪ねました。(リポーター:稲富菜穂)
【京都編】
京都市の嵯峨野やってきました。こののどかな田園風景、京都近郊にこんな風景があるなんて。今回の夢追人さん、どんな方なのでしょう。早速会いに行きましょう。
今回の夢追人の山田耕司さん。山田さんは高校卒業以後ずっと専業農家として生きてきました。代々の農家で、長男に生まれた山田さんにとって農業をすることは当然だと思っていたそうです。現在は九条ねぎ、小松菜をはじめ酒米を生産しています。
小松菜を収穫する山田さん。霜がかかって今が一番おいしい時だそうです。
山田さんが農業を営むこのあたり一帯は、歴史的風土特別保存地区に指定されていて、好き勝手に景観を変えてはいけないそうです。この景色を守るのも山田さんの仕事です。
1967年に嵯峨地区が特別保存地区に指定されたことで、農地は農地以外への転用が難しくなりました。更に当時続いていた米の減反政策で水稲は出来ない。景観を残すため、仲間と酒米を作ることにしたのです。1996年には「嵯峨酒づくりの会」を立ち上げ、現在もその運営をしています。
「嵯峨酒づくりの会」は一口1万円で酒米のオーナーを募り、田植えや稲刈り体験、かかし祭り、酒蔵見学といったイベントに参加でき、出来上がった酒をもらえるという仕組みです。田植えや稲刈りを子供たちに体験させたいと応募される方もたくさんいらっしゃるそうです。
山田さんが作った酒米のお酒を特別に試飲させて頂きました!うんめ~わ!!
その名も「げっしょう」。由来は嵯峨野の大覚寺のお月見から名付けられたそうです。
改めて山田さんにお話を伺いました。
「長男だし子が親のあとを継ぐのは当たり前だと思ってずっと親父の背中を見てきた。高校も農業科を選びました。自然な流れで就農しました。」
山田さんの夢は
「この風景をずっと守って行きたい。そして嵯峨野には「げっしょう」という日本酒があることを広めたい」だそうです。
【滋賀編】
東近江市永源寺地区にやってきました。鈴鹿山脈からのきれいな水と寒暖差によっておいしいお米や野菜が育まれるというここ永源寺地区で新規就農したばかりの夢追人さんがいらっしゃいます。
今回の夢追人、柴田達也さん。昨年の3月に就農したばかりの超若手。農業への憧れは少年時代から。大学卒業後、就農の下準備や資金集めのために就職しますがどうせなら早い方がいいと奥様に背中を押され、農業の道に。市やJAのアドバイスをうけ、農業大学校で学び、農家への研修を経て昨年3月に祖父が持っていた農地で新規就農しました。
小、中、高、大学と野球に打ち込み、夢のためにどれだけ努力できるか。壁を自分の力で乗り越えてこそ得られる喜びを学んだそうです。
柴田さんは現在、ほうれん草をハウス6棟、ブロッコリーを6反、米を1ヘクタール、を管理しています。就農1年目とは思えない綺麗なほ場ですね。
柴田さんが作る自慢の永源寺ほうれん草。ほうれん草を選んだのは、県内でほうれん草農家が減少していると聞き、需要があるはずだと。狙いは当たり、地元の給食にも採用されました。
収穫作業をする柴田さん。
柴田さんファミリー。奥様の怜奈さんに柴田家おススメのほうれん草料理を作っていただきました!
しばた農園のほうれん草たっぷりのキンパ。おいしー!
ほうれん草のおひたし。サイコー!
改めて柴田さんにお話をうかがいました
「農業をはじめたきっかけは高校時代に「儲かる農業」のTV番組をみたからです。いつかは農業をやろうと思っていました。また昔よく仲間で、将来は永源寺で仕事をしたいねと話してました。それなら僕がまず、地元で農業をやろうと思いました。」
そんな柴田さんの夢とは、、、。
「人が減って、若者はみんな出て行き、昔からあった祭りもなくなった。この永源寺地区を盛り上げたいです。そのためには農業で成功して、ほうれん草で若い農家を増やしたいです。」
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