主な行事

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長刀鉾町吉符入

吉符入は、長刀鉾町会所の二階で、保存会の役員や囃子方らが見守るなかでおこなわれます。まず、稚児と禿の名前を書いた吉符を神前に納めます。次に稚児が、「蝶、とんぼの冠」といわれるクジャクの羽を飾った冠をかぶって、二人の禿とともに、町関係者の前で舞を披露します。その舞というのが、巡行のときに鉾の上で舞う、舞です。

役員たちの前で披露する舞は、いわばテストのようなものです。ここで合格点が与えられると、今度は、町会所の窓辺から身をのりだして、四条通に向かって舞をはじめます。このとき、奉納囃子とよばれるお囃子も演奏され、その音にあわせて、優雅に舞います。

この時に四条通で町会所を見上げてると、お稚児さんの舞を見ることができるため、毎年、たくさんの方が歩道に詰めかけて、この行事を見守っています。稚児の舞が通りに向かって披露されると、大歓声があがります。

こういった流れのなかで、祭神を祀り、祭の無事を祈願する行事が「吉符入」です。関係者たちが、祭の申し合わせをする場でもあるそうです。長刀鉾町以外の山鉾町でも、7月1日から18日にわたって吉符入がおこなわれます。また、お囃子をもつ山鉾では、この吉符入の夜から、お囃子の稽古をはじめるならわしがあります。町会所の二階で練習することから、「二階囃子」と呼ばれています。

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