主な行事

祇園祭行事一覧

還幸祭

祇園祭もそろそろ終わりに近づいてきます。24日の夜には四条のお旅所にいらした神様がいよいよ本社に還られる還幸祭が行われます。

お旅所で人々を見守っていた神様、スサノオノミコト、クシイナダヒメノミコト、ヤハシラノミコガミがそれぞれ氏子の区域をひとまわりして帰られる、その行列が還幸祭です。このときも駒形稚児(こまがたちご)が先頭を行きます。駒形稚児は神幸祭を先導する稚児と還幸祭を先導する稚児の二人が選ばれており、それぞれが大役を果たします。

観光客の方々はあまり目にする機会がないかもしれませんが、氏子さんたちにとっては神様を迎え、送る神幸祭、還幸祭がもっとも重要な神事といってもいいかもしれません。神幸祭同様、威勢のよい男たちが神輿をかついで巡行するさまは山鉾巡行とはまったく趣が異なります。

午後5時頃になると、馬に乗った稚児、お神輿といっしょに飾られていた神様へ捧げた宝物である神宝をたずさえた行列に続き、三基のお神輿がお旅所を出発します。それぞれが各所で神輿を高く上げて揺さぶる「差し上げ」を披露しながら氏子さんたちが住まいする区域の所定のコースを巡行します。

人々は沿道に提灯をつるして、その行列を見送ります。別々のコースを巡行した神輿は午後9時過ぎから10時過ぎ頃までに、順次八坂神社に戻ります。そして、境内では明かりを落として神様に本殿に戻っていただく神事がおこなわれます。

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