JA京都市「金時にんじん」佐伯さん (京都市上京区)
上京区御前通にある創業100年以上という直売所「京やさい佐伯」。自らが有機栽培で作った京野菜を店頭で販売しています。佐伯さんの畑は住宅街の真ん中にある「都市型農業」。周辺の住民も野菜の生育で季節を感じることができる都会のオアシス。都会の中に畑を残すことは、子どもたちの食育にも役に立ち、地産地消という考え方も学びやすいと佐伯さんは話します。そんな佐伯さんの作る「終わり初物」の金時にんじんが今回の食材です。
上京区御前通にある創業100年以上という直売所「京やさい佐伯」。自らが有機栽培で作った京野菜を店頭で販売しています。佐伯さんの畑は住宅街の真ん中にある「都市型農業」。周辺の住民も野菜の生育で季節を感じることができる都会のオアシス。都会の中に畑を残すことは、子どもたちの食育にも役に立ち、地産地消という考え方も学びやすいと佐伯さんは話します。そんな佐伯さんの作る「終わり初物」の金時にんじんが今回の食材です。
自然豊かな京都市西京区大枝沓掛町は府内有数の京たけのこの産地です。この大枝沓掛町の竹林でたけのこ作りをしている西小路さんは過去に何度も京たけのこ品評会で受賞経験がある誰もが認める「京たけのこ名人」です。小さい頃からたけのこ作りの手伝いが好きで、3代目として本格的に始めた時から27年目となる西小路さん。たけのこ作りで最も大切なことは、土づくりだといいます。その土づくりの秘訣をお伺いしました。
やってきたのは、京都市の西側・亀岡市。直売所「たわわ朝霧」のすぐ横に立つ5連棟の大きなハウスでいちご農園を営む小島さんは、ある栽培方法の研究者です。小島さんのハウスには前室があり、靴を履き替えハウス内に入ります。「中に菌や虫が入りにくいように徹底管理」されています。看板には"植物生理学"という言葉が、、、。ハウスの中に入ると高設栽培のプランターに植えられた、青々としたいちご1万2千株がリポーターをお出迎え。水と養液を与え、育てているこの養液栽培こそ、小島さんが大学院まで研究していた内容です。「研究内容が、本当に現場で使えるのか」を試すために農家を始めたと話す小島さん。当初はやはり実際の現場と研究との違いを痛感。実際に農家として稼いでいかなければならない農家経営の難しさも実感されたそうです。「いちごはしっかり栄養を与え、株が元気なら大きく育つ」と小島さん。いろいろな品種を試して、現在は紅ほっぺとおいCべりーという2種類を育てているそうです。亀岡のいちごを多くの人に食べてもらい、全国へ広めていけたら。とそんな研究者が育てるいちごの味とは、、、、。
由良川流域の福知山盆地にひらける福知山市は、昭和12年4月に京都府で2番目の市として誕生しました。福知山市の農業の耕種農業の割合は39.6%、畜産農業の割合が59.9%となっており耕種農業と畜産農業の両方でバランスよく構成されているのが特長です。そんなお米や京野菜、農業が盛んな福知山市で今、注目を集めているのが「京小麦」です。その京小麦を栽培している遷喬ふぁーむの大槻憲雄を訪ねました。「遷喬ふぁーむ」さんの京小麦の圃場は東京ドームよりも広く、見渡す限りの小麦畑にリポーターもびっくり!雪がまだ残る小麦畑には去年の秋に撒いた種が発芽し、青々とした小さな芽が出ています。6月の収穫へ向け、すでに小麦作りは始まっているそうです。京小麦の品種は「せときらら」。以前に育てていた「農林61号」という品種に比べてパンに加工したときの「もちもち感」がすごいのだとか!大槻さんは全国の人に味わってもらいたいと毎日栽培をされています。また製粉メーカー「井澤製粉」さんはこの京小麦を広めるために「京小麦の収穫祭」というイベントを毎年行っておられます。お店に使ってもらいお客さんに食べてもらうことで、京小麦の魅力を伝えていきたいそうです。
やってきたのは、京都市の西側・亀岡市。こちらで6戸の農家だけで育てられている貴重な京の肉の牧場があるということで、今回特別にその生産現場にお邪魔しました。西川さんは「和牛のオリンピック」と言われる5年に1度開催される「全国和牛能力共進会」の京都代表になるほどの名人。父からは「牛に対して、とにかく一生懸命」であることを学んだという西川さん。牛を育てる上で、最も大切にしている事は常に牛たちのことを気にかけ観察すること。「それぞれの特徴に合わせたこまめな世話」が美味しい「京の肉」をつくるんだそうです。
南丹市は、京都の中でも古くから酪農が盛んな地域です。冷涼な気候は暑さが苦手な牛にとって、過ごしやすい環境。しかし近年、高齢化や飼料高騰などの問題で、酪農家は年々減少しているという。そんな中、3代続く酪農家の谷さんは京都にまだ3例しかないという最新設備の「ロボット牛舎」を導入し、作業の省力化に努めています。「とにかく多くの人の飲んでもらいたい。牛乳離れなんて話もあるけど、人気のスイーツなんかに欠かせないものが牛乳。美味しいと言われるものをお届けするために、家族である乳牛と一緒になって頑張っていきたい。」と谷さんは話されています。そんな谷さん想いとは...。
今年の広域品評会で賞にも選ばれた、丹波くり作りの名人筒井さんのくり農園は3か所合わせて5、6反ほどの農園で年間約1.2トンを生産されています。全国でも有数のブランド「丹波くり」は大きくふっくらで中身もずっしりし、つやつやなのが特徴です。スイーツなどで注目されている今、若い人にも生産にも関わってもらい、丹波くりがどんどん全国へ広まっていけばと話す筒井さんに丹波くりへの想いをお聞きしました。
亀岡市にある「三和鶏園千代川農場」。ニワトリを飼育し卵を採る採卵農場で、2019年から、ニワトリにとって快適な環境を維持し、よりよい卵を産んでもらうために「農場の自動化」を採用されたそうです。ウィンドウレスで外部から虫などの侵入を防ぐ鶏舎で20万羽を飼育しています。たまごを集めるのも人の手ではなく、自動。効率もよくなり、1日18万個ものたまごを集められるようになったそうです。エサによって卵の黄身の色を変えることができ、黄身色に応じて様々な用途があるそうです。「京都という名前はブランド力が高い」と話す三和鶏園さんに京都産たまごの魅力をお聞きしました。
伏見区は古くから農業が盛んで、現在でも、野菜収穫量・耕地面積は市内11区中第1位の市内最大の農業生産地です。そこで栽培されているのが、通常のオクラより甘みがあり、やわらかく粘りが強い「京おくら」です。黒川さんは農業大学校を出て農家に2年間就職。自ら「野菜を作りたい!」と考え地元に戻り、2020年に就農した2年目の若き生産者さんです。「京おくら」も2020年に部会ができたばかりのまだ新しい農産物。JAと相談しながら、より良いものが作れるよう、日々努力されています。「京おくら」の魅力をそんな黒川さんにお聞きしました。
南丹地域は、府内の乳用牛・肉用牛のおよそ60%が飼養(育てること)されている、府内で最も畜産が盛んな地域です。今回はこの南丹市で先代から約60年、和牛を育て続けている森さんを訪ねました。子牛にとってストレスと衛生管理が非常に重要だと話す森さんの牛舎は特徴的な木造牛舎。木造住宅と一緒で、冬暖かくて夏涼しい。閉鎖的な建物よりも断熱・保湿・湿度調節に優れており牛がストレスなくのんびり過ごすのに、非常にいい環境となるそうです。そんな森さんの美味しい肉を作るための秘訣をお聞きしました。
KBS京都テレビ
毎月第4日曜日 12:00-12:30
※再放送 翌日月曜日 9:00-9:30
中川泰宏(JA京都中央会会長)
【司会】飛鳥井雅和
京都府内で生産されている安全安心でおいしい農畜産物の魅力を紹介するプログラム。毎回、食材や料理法にこだわりを持っている話題の料理店を取り上げ、店主にインタビュー。産地取材では、農家がどのように、安全にこだわった農畜産物を生産しているか、その苦労や工夫を紹介しています。最後には、とっておきの府内産の食材を使って、料理店でこだわりの逸品を作って頂きます。楽しみながら、食や農業、食文化などについて理解を深めて頂ける番組です。