JA京都「丹波キヌヒカリ」関岡さん(南丹市)
南丹市八木町船枝地区。昔から高品質なお米や小豆のとれる場所として知られています。地元で米作り名人として有名な関岡さんによりますと、一番重要なのは水加減で、夏場は中干しをすることで、根の張りをよくし、葉の色を確かめながら肥料のやり方なども加減するのだとか。 船枝地区でも、高齢化で農作業が出来なくなる人が増えてきました。そこで、3年前に地元の有志が集まり、「農事組合法人ふなえだ」を設立。農作業ができない人の農地を借り受けて米や小豆を生産することで、豊かな田園風景を未来へと守り継いでいこうと頑張っています。
JA京都「京壬生菜」谷口さん(南丹市)
南丹市日吉町が「京壬生菜のブランド産地」に指定された平成2年から栽培に携わり、今では24棟のハウスで周年、京壬生菜を栽培する谷口農園。東京で農業を学んだ光里さんが、昨年帰郷し、今では親子3世代で農作業に汗する毎日。農業が好きでたまらないという谷口さん親子。ハウスの中にはいつも、笑顔があふれています。
JA京都 「九条ねぎ」黒田さん(亀岡市)
JA京都のファーマーズマーケット「たわわ朝霧」に、1年を通して様々な農産物を出荷している黒田さん。冬場はえびいもと九条ねぎを出荷。10年程前に、建設業を辞めて本格的に就農。その頃から「たわわ朝霧」への出荷を始めましたが、同じ出荷仲間の存在が学びの意欲向上に大きな役割を果たしたのだとか。現在、黒田家では、娘さんの真紀さんが「九条ねぎ栽培」を担当。以前は、農業生産法人で九条ねぎを生産していましたが、独立してひとりで栽培を始めた時、何を基準に育てればいい九条ねぎになるのか悩んだのだそう。そこで、目をつけたのが「土」。専門機関に毎年、土壌成分の解析を依頼し、そのデータをもとに、栽培管理を行うようにしています。
JA京都 「しゅんぎく」(南丹市)
昔から夏野菜で有名な南丹市園部町。冬場の特産品を育てようと30年程前に導入されたのが「しゅんぎく」でした。園部ならではの栽培法を工夫する中で、今では関西を代表する産地のひとつに成長しました。園部では、40件ほどの「しゅんぎく」生産者が、部会を作り、1年を通じて技術の研鑽を行っています。互いの圃場を見て回って勉強する「互見会」をはじめ、市場視察なども行い、需要に叶う味わいの「しゅんぎく」の作出に取り組んでいます。
JA京都「京たんご梨」 能勢さん(京丹後市)
波穏やかな京丹後市の久美浜湾。湾にそって広がる山地では、昔から果樹栽培が盛んで、秋は特に「梨」が有名です。中でも9月に出荷のピークを迎えるのが「京たんご梨」。品種は、ゴールド二十世紀で、糖度が高く大玉のものはブランド品として、高値で取引されています。長年の勤めを辞め、7年前に、実家の梨園を継いだ能勢さん。手をかける分だけ、成果が表れる果樹栽培に大きな魅力を感じているといいます。同じ丹後の果樹栽培仲間と技術研鑽にも励み、久美浜の地域振興に貢献したいと日々、頑張っています。
JA京都 夏ずきん 畑さん(亀岡市)
丹波の黒豆を枝豆用に改良して作られたブランド農産物「紫ずきん」。9月頃からの出荷になるため、ビールのおいしい夏場にとれる極早生の品種を作ろうと、新たに生み出されたのが「夏ずきん」です。 今年は、例年より少し早く8月に入るとすぐ出荷が始まりました。 昔からおいしい豆の産地として知られる亀岡市の馬路地区。会社を定年退職してから、本格的に父親の跡を継いで農業を始めた畑さん。代々作りつづけてきた馬路大納言小豆と共に、力を入れているのが「紫ずきん」や「夏ずきん」の生産です。よりよい豆づくりのために行っている最大の「工夫」が、「土寄せ」作業。苗を定植してから収穫までに何度も株元に土をかぶせていくことで、根の張がよくなり、大粒でおいしい豆が育つのだとか。
JA京都 伏見とうがらし 大江さん(京都市)
4年前に、京北の農家さんから休耕田となっていた土地を借りて、ブランド野菜である「伏見とうがらし」づくりをスタートした大江さん。休耕田だったため、やせてしまった土を毎年、有機肥料で少しずつ改良し、今ではベテラン顔負けの色・つや・味わいの伏見とうがらしを出荷しています。大江さんの決断に初めはとまどったという奥さんも、京北に暮らす人達と出逢って、その温かさに心打たれ、今では、収穫や選別作業などを手伝うように。
JA京都 キタアカリ(じゃがいも) 櫻井さん(亀岡市)
3年前、定年を機に、農業の世界に飛び込んだ櫻井さん。畑は貸してくれる人があったものの、作った農産物をどうやって売ればいいか悩んでいたところ、「たわわ朝霧」が「うちに出荷すればいい」と、新たな挑戦を後押し。今では、20aの畑で四季折々、いろいろな農産物を生産しています。 「ミニカボチャ」や「イタリアンいんげん」など、まだあまり直売所で売られていない新しい野菜づくりに取り組むほか、「トウモロコシ」なども人より早く出荷することで、収益性の高い農業に挑戦しています。
JA京都 九条ねぎ 橋本さん(亀岡市)
6年前に、本格的に農業を始めた橋本さんは、運送会社を経営して50年という経歴の持ち主。トラックの窓から、耕作放棄地が広がるのを見て、なんとかできないかと自身で農業に挑戦することに。高齢化で作業ができなくなった人の農地を借り受け、約200aの畑で、収益性の高い「九条ねぎ」を量産しています。長年会社を経営してきた経験を活かし、農業法人を立ち上げ、10人程を雇用。「たわわ朝霧」に出荷することで、「橋本さんの九条ねぎは鮮度抜群でおいしい」との評価を得、取引先も広がってきています。
JA京都 コシヒカリ 川勝さん(南丹市美山町)
福井県との県境近くに位置する南丹市美山町鶴ヶ岡地区。川勝さんは長年、ここで、おいしいと評判のコシヒカリを生産しています。米の良し悪しを決めるのは、「水、土、天候」。美山では、原生林や国定公園を水源とする山水を使ってお米が生産されるため、ミネラル分豊富なおいしいお米ができるのだとか。