今回の夢追人は、京都府京丹後市の野木 利規(のぎ としのり)さん。
滋賀県高島市の佐々木 宏(ささき ひろし)さんを訪ねました。
(リポーター:佐藤 夢 / 中村 葵)

【京都編】

春もんもん!
やってきたのは京都の北端、日本海を望む京丹後市の間人!

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「間人」読めますか?

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『人間』の字をさかさに書いて『間人』。『たいざ』と読むんですよ〜!

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聖徳太子の生母・間人(はしうど)皇后が戦乱を避けて一時この地に身を寄せ、当地を去る際に自らの名を贈ったものの、土地の人たちは皇后のお名前を呼び捨てにすることが出来ず、間人(はしうど)を「退座=たいざ」と読み替えた、という伝承が残っているそうです。

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こちらが今回の夢追人 野木利規さん。
稲作の他に、野菜や花の栽培をされています。

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やっと雪も溶けた春のこの時期、農家さんはいろんな作物の準備で大忙し。

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佐藤リポーターも、小菊の苗の水遣りをお手伝い。
勢いよく出る水を浴びて小菊の赤ちゃんたちも気持ちよさそう♪
元気に育つんだよ〜〜

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でも、野木さんの愛はさらに深いのであった。。
「こうやって、雨水のように、優しく降りかかるように上向きにして水遣りをするんですよ。」

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小菊の品種を記入した木札には「かなえ」の文字。
「この子、かなえちゃん♪女の子ですかね??」
小菊に愛着のわいてきた佐藤リポーター。

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「実は若いころは大工をやっていたんですよ」という野木さん。
いくつも家を建てたそうですが、「受注がなければ大工の仕事は出来ないけれど、農業は自分のやり方次第でいくらでも仕事が創れる」と魅力を感じ、農家になって5年。奥さんと共に、農業に夢をかけてがんばる毎日です。

海辺のきれいな土地での農業は楽しそう。
でも、「この場所だからこその厳しく大変なところがあるんですよ」

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と言われて案内されたのは、小菊のハウスから程近い別のハウス。
去年の台風で、ビニールハウスやハウスの横のコンクリート壁が倒壊。追い討ちをかけるように続いた冬の大雪の積雪で壊滅的な被害をこうむったそうです。
雪解けのこの時期、「この辺の人は皆、補修と仕事を掛けもちしながらやっているんです。」と野木さん。

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時に厳しい一面をみせる間人の自然。
でも「ここで農業を続ける」と固く決意した野木さんの笑顔が頼もしい!

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地元が大好きな野木さん。
歴史や神話の話になると止まりません。
「あそこに見えるのが、この辺で一番大きな古墳。こっちのこんもりしたところも古墳なんですよ」

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ロケの日は、満開の桜!
この美しい間人で「自分で作った野菜を使って、家族でレストランや介護向けの配食サービスが出来れば良いなと思っていて、その店は僕が建てられたら良いなと思っています」
野木さんの目標が花開きますように...!

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高齢化で農業従事者が減ってくる中、「僕たち若者グループが作付けして土地を守りながら活性化してゆくような農業がしたい。」と頼もしく語る野木さんの夢は・・・
「先祖から伝わる歴史ある土地を、景観を保持しつつ管理しながら、家族と生活できたらいいかなと思います。出来たら儲けたいですけどね!(笑)」


【滋賀編】

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高島市新旭町にやってきました〜。

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うしろに見えるのは改修工事中の風車。
なんでも新旭町には風車にちなんだ野菜があるそうですよ。

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こちらが新旭町の夢追人、「ファームささき」の二代目、佐々木 宏さん。
つくっているのは「風車キャベツ」と「風車メロン」と「風車スイカ」と「風車まくわうり」。
ぜ〜んぶ名前に「風車」が付くんですね!
30年ほど前、風車が町のシンボルとして出来たときに農家の方がネーミングを考えたそうですよ。

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中村リポーターも収穫のお手伝い。
佐々木さんのお手本を見ているとかんたんそうなんですが、不器用な中村リポーター(失礼!)、なかなか包丁がうまく使えず苦戦...!

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採れた〜!!冬の間、雪の下で甘〜く育った「風車キャベツ」です♪

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採れたてのキャベツはシャキシャキ!噛めば噛むほどすごーく甘いんです!

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生でもイケル「風車キャベツ」ですが、せっかくなので、とカラダに優しいお料理を研究している三科美保子さんにお料理していただきました。

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佐々木さんご自慢の「風車キャベツ」と、地元高島の野菜と発酵調味料を使ったお料理。
ガレット、ナムル、シュウマイ、デトックス・スープとバリエーションも豊かでどれも美味しそう〜!!

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春の風車キャベツ、夏にはメロンやスイカと、佐々木さんの野菜を慕って遠くから買いに来るファンがたくさんいるそうです。

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そんな佐々木さんですが、小さい頃は農業が嫌いだっだそうで、高校教師の道を選びました。
その後は「もっと自由になりたい」と事業を興し、奮闘の日々。
ですが、いつしか自由から遠ざかり、事業を断念。「農業をやるしかないかな...」と就農したそうです。

「一番自由がない、と思っていた農業をやってからの方が、自分が望んでいた環境に近づくスピードが上がった気がする」と振り返る佐々木さん。
「神さまがいるとしたら、導かれるままに自分の使命を受け入れた方が、いろんな事が上手く運んでいると思う」と清々しい表情で語ってくださいました。

そんな佐々木さんには別の顔が。それは...

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ミュージシャン!♪
プロのミュージシャンを目指したこともあるそうで、、

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オリジナルソングも歌い、現在でも仲間たちとライブ活動をしているそうです。

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「農業も大事だけど、音楽も大事な柱。それも含めて自分のスタイルにしたい」と語る佐々木さんの夢は・・・
「僕は音楽がライフワークなので、音楽と農業がひとつのスタイルとして確立して、いろんな人が農場に来て元気を取り戻して社会に復帰したり、僕は僕で音楽と農業の両方で佐々木宏という名前を広めていきたい。それが夢です。」


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