2019年1月の番組内容

今回の夢追人は、京都府福知山市の佐古田勇一さん。滋賀県甲賀市の田中治広さんを訪ねました。（リポーター：優木瑛美 / 稲富菜穂）

【京都編】

鬼伝説で知られる福知山市大江町にやってきた優木リポーター。
大江山の鬼といえば、お酒好き！で有名ですが、、

今回ご紹介するのは、大江町のお茶。
京都府北部の舞鶴・綾部・福知山は、宇治茶の原料となる茶葉の生産地なんです。

こちらが大江町の夢追人・佐古田(さこだ)勇一さん。
大学から富山に移り住み、ホームヘルパーの仕事をしていましたが、お父さんが亡くなったのをきっかけにUターン。スーツにネクタイは苦手。。屋外で働く仕事がしたい、と茶農家になりました。

冬場のこの時期は、来シーズンに向けて茶樹を剪定したりします。
葉は専用の機械で刈るのですが、柱のそばなど刈り残しのあるところは、ハサミでチョキチョキ刈っていきます。

ぱっと見た感じはとてもキレイな茶樹ですが、よ～く見ると所々に、かじられた跡が・・

犯人は・・・鹿。
今シーズンは、なぜか鹿の被害がはげしいそうです。。

思えば2018年は自然災害にも悩まされた年でありました。
茶畑のすぐそばの川でも7月の豪雨で水があふれ、鹿よけの柵もめちゃめちゃに壊れてしまいました。(鹿害との関連はわからないそうです)

いろいろと苦労もある茶葉づくりですが、農業研修のときから、厳しく、あたたかく佐古田さんを見守っているのが師匠の勝田さん。「今の自分は65点。師匠は200点。」という佐古田さんに言わせれば、勝田さんはお茶づくりの"師匠"であり"巨匠"！

そんな師弟のアツい気持ちが育てた、大江町のお茶を淹れていただきました。
玉露です、玉露！

香りも味も、何とも言えず、まろやか～～♪

ちなみに佐古田さん、独身です。
ご本人は恥ずかしがっていましたが...真面目で爽やか！
ワタシ達、JA京都にのくに＆『夢追人』が、太鼓判を押しておススメしますよ！

「師匠や先輩方がやってこられたように、自分も次の人たちにバトンタッチしていけるような状況をつくっていきたい」という佐古田さんの夢は・・・
「夢と言ってええんかわからんけど、師匠に一歩でも近づけるようなお茶をつくりたい。そのためにも、ふだんのお茶の管理というか、特別なことをするわけではないけど、当たり前にきちんとやらなきゃいけないことをしっかりやっていく、というのが夢といえば夢です」

【滋賀編】

ここは忍者の里、甲賀市。
忍者"ゆめ丸"アーンド"稲丸"見参！
今回は「JAこうか」のブランド野菜、「忍忍人参(にんにんにんじん)」の秘伝の味をさぐってまいる！！

忍者からウサギに変身した(？)稲富リポーターがやって来たのは甲賀市内のニンジン畑。

こちらが甲賀の夢追人、田中アグリの田中治広さんです。

畑一面に広がる緑の葉っぱ。この下にニンジンが・・・

いました、いました！ニンジンさん♪
機械もありますが、けっこうしっかりした土なので、ほとんどは手で抜きます。

大きくて形もきれい！「自分に似てよく肥えてる」と田中さん。
ちなみに、上手に抜かないと・・・

葉っぱだけが抜けます・・・・(残ったニンジンはスコップで掘ります)

収穫したニンジンは専用の機械で一気に洗います。
みるみるうちに泥が落ちてムダ毛も取れてピカピカになります。
「う～わ～、ニンジンのエステサロンや～～」

そして自動でサイズごとに選別されるのです。
立派な「忍忍人参」たちの出来上がり！

と思ったら、、
収穫したニンジンの中で「忍忍人参」として出荷されるのは、ほんの一部。
色がよく、青首じゃなくて、曲がっていなくて、割れていない・・・と、厳し～い「掟」をパスしたものだけが「忍忍人参」を名乗ることが許されるのであります。

愛犬のリクちゃんも大好物♡の田中さんのニンジン。そのお味やいかに...

ご自宅で奥さまのニンジン料理をいただきます。

ニンジンジュースにゼリー、スティック、ニンジンの酒粕(奈良)漬け。
真ん中のお皿は、、、

ニンジンとツナを炒めて麺つゆで味付けした「ニンジンしりしり」
ツナとの相性もばっちりです～！
当初の忍(任)務を忘れて、すっかり試食を楽しんだ稲富リポーターでした。

地元の小学生たちの収穫体験では「身土不二」＝地元産のものを食べて健康に、と話す田中さん。JAこうかの同期コンビ上野さん＆宝本さんも応援してます！
そんな田中さんの夢は・・・
「僕は子どもの頃、ニンジンが嫌いやったもんでニンジンをつくるようになったんですけど、地元の子どもたちに甘いニンジンを食べてもらうのが夢です」