JA京都中央「キャベツ」中嶋さん(京都市)
伏見区向島で4代続く中嶋農園。園主の中嶋さんは、8反もの面積でキャベツを作付け。すべてが、とんかつ屋さんや餃子屋さん等、お客さんからの直接注文です。1日500玉近くを出荷しますが業務用とあって、固さや水分量、大きさに至るまで、厳しい注文があり、その要望を満たすよう、工夫を重ねて生産しています。若い時は東京に出て、アパレル業界で仕事をしていた中嶋さん。実家に戻ってまず行ったのは、枝豆の飛び込み営業。その時の経験で「自分の作りたい野菜を生産して売るのではなく、お客さんが欲しい野菜を作らないとビジネスとして成功しない」と確信したそう。今では、JAと相談しながら、新しい品種のキャベツを栽培し、顧客に提案することにも力を入れています。
今回は、京都市中京区にある麺ビストロNakanoを舞台に番組をお届けします。
オーナーシェフの中野さんは、長年フレンチの分野で仕事を続けてきたものの、もっとお客さんに気軽に楽しんでもらえる料理を提供したいと、洋食店、ステーキハウスと、いろいろなスタイルの店づくりにチャレンジ。3年程前に、ひらめいたのが現在の「麺ビストロ」だったとか。本格的なフレンチの技を活かしたスープベースに、中華麺というどこにもない新しい「食の魅力」とは、どのようなものなのでしょうか?
一方、食材を生み出す農業の現場でも、若手生産者のチャレンジが続いています。大都市近郊という立地を活かし、生産者と料理人、消費者それぞれが「つながる」中で、今の時代の新しい流れに乗った「農産物生産の手法」をリポートします。
「お客さんの隠れたニーズ」を読み解き、料理や農産物を提供する「マーケットイン・スタイル」のビジネスの可能性について、語り合う出演陣。
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JA京都「京壬生菜」谷口さん(南丹市)
南丹市日吉町が「京壬生菜のブランド産地」に指定された平成2年から栽培に携わり、今では24棟のハウスで周年、京壬生菜を栽培する谷口農園。東京で農業を学んだ光里さんが、昨年帰郷し、今では親子3世代で農作業に汗する毎日。農業が好きでたまらないという谷口さん親子。ハウスの中にはいつも、笑顔があふれています。
「いちご」ジェイエイやましろファーム(井手町)
府内で初めてJAが出資、設立した農業法人「ジェイエイやましろファーム」。パートも含め、15人のスタッフが、トマトや九条ねぎ、万願寺とうがらし、水稲などの生産に従事。中でも1月から5月までの期間は、4棟の大型ハウスで、観光いちご園を開業しています。山城地域では昔から観光果樹園等の運営が盛んで、そうした伝統を受け継ぎつつ、法人の活動を紹介する場にもなっています。
今回は、京田辺市に3年前にオープン。早くも予約のとれない名店として知られるレストラン「モーネ」を舞台に番組をお届けします。
「祇園よねむら」「イル・ギオットーネ」で長年、研鑽を重ね、イタリアのトスカーナにも修業に出かけたという河村シェフ。フレンチや和食、イタリアンといった従来のカテゴリーにとらわれない独自のスタイルの料理を提供するべく、店名は、あえてスカンジナビア語からとったのだとか。
意味は、「月」。夜空に静かに輝き、迷える人々に安らぎを与え、道を示す。そんな想いに満ちた、物語性豊かな一皿を提供し続けています。様々な分野の料理の伝統的技法、智恵があればこそ描ける「無二の世界」。それは、農業の分野にも共通するところがあります。
地域の強みを活かし、様々な智恵や技を受け継ぐ中で、生産者それぞれが描く「無二の物語」を、今回は、井手町と南丹市日吉町の現場からリポート。料理と農業というジャンルを超えて、共通するテーマを、熱く語り合います。
伝統や様々な技術、智恵を継承する中で、いかにして自分だけの「無二の世界」を築くのか。その可能性や喜びについて語り合う出演陣。
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今年度は、「京野菜ブランド化事業30周年」を記念して、折々にスペシャル企画を組んでいますが、今回は、1月27日にKBSホールで開催された「京のブランド産品30周年記念イベント」の模様をダイジェストで御紹介します。
第一部の記念式典の模様に加え、第二部のパネル討論の要点をピックアップ。京都が進めたブランド化事業は、なぜ成功したのか。その秘訣を改めて考えるとともに、「京都ならではの強み」をどう活かし、さらなるブランド強化に取り組んでいくのか、生産団体、行政、流通、消費者、それぞれの視点からの意見を取り上げます。
京野菜ブランド化事業30周年を祝い、行われた式典。生産団体をはじめ、行政、流通、料理界等、まさにオール京都で取り組んだことの成果を改めて確認する場となりました。
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今月は、いつもの放送日時を変更してお届けします。(2019年1月1日 朝10:00~10:30 オンエア)
今年度は、「京野菜ブランド化事業30周年」を記念して、折々にスペシャル企画を組んでいますが、今回は、「日本国内のブランド」から「世界のブランド」へと、進化を続ける京野菜の「今」を様々な角度から検証します。
6年目を迎えたJAグループ京都の「京野菜 世界ブランド化事業」の成果や今後の展開、ブランドを生み出す農業の現場をいかに支え、次代の京都づくりを進めていくのか、30分にわたり、語り合います。
京野菜ブランド化事業30周年をひとつの節目として、次なる京都を「食と農業の現場」からどう創るのか、お正月らしい華やぎにあふれた展望を紹介。
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京野菜のブランド化事業が始まったのは、今から30年前の 平成元年。以来、京都では高い付加価値に基づく「新しい農業」が形作られ、その結果、産地となる農村部にも、様々な変化が生まれてきています。
今年度は、「京野菜ブランド化30周年」を記念して、折々にスペシャル企画を届けていますが、今回は、ゲストを交えてブランド化によって地域はどう変わったか、そして今後さらにどのような可能性が広がっているのかを、語り合います。
ゲストに太田昇京丹波町長を迎え(写真右)、京野菜のブランド化による地域創生の成果と可能性について、意見を交わしました。
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JA京都やましろ「えびいも」奥西さん(京田辺市)
京田辺市で30年前から「えびいも」栽培に取り組む奥西さんは、毎年、高品質な「えびいも」を出荷し「えびいも界のレジェンド」とも呼ばれる人。その秘密は、30年間、1日も休むことなくつけられた作業日記にありました。「いつ頃どんな作業をすればいいか」奥西さんの中に蓄積されたデータが、悪天候をもはねのけ、安定した品質のえびいもを産みだす力となっています。30年分の「えびいも栽培の智恵」を、次の世代にも継承してもらおうと、奥西さんは7年前から「えびいも塾」の塾長をつとめています。JA京都やましろや京都府が、産地振興のために企画してきた「えびいも塾」からは、すでに42名が巣立ち、9割以上が「えびいも生産者」として活躍しています。
JA京都 「九条ねぎ」黒田さん(亀岡市)
JA京都のファーマーズマーケット「たわわ朝霧」に、1年を通して様々な農産物を出荷している黒田さん。冬場はえびいもと九条ねぎを出荷。10年程前に、建設業を辞めて本格的に就農。その頃から「たわわ朝霧」への出荷を始めましたが、同じ出荷仲間の存在が学びの意欲向上に大きな役割を果たしたのだとか。現在、黒田家では、娘さんの真紀さんが「九条ねぎ栽培」を担当。以前は、農業生産法人で九条ねぎを生産していましたが、独立してひとりで栽培を始めた時、何を基準に育てればいい九条ねぎになるのか悩んだのだそう。そこで、目をつけたのが「土」。専門機関に毎年、土壌成分の解析を依頼し、そのデータをもとに、栽培管理を行うようにしています。