今回は、京都市中京区に去年の11月にオープンしたお店、「香港飲茶 星街」から番組をお届けします。
店舗の経営を行う 会社の代表を務める郭さんは、中国出身で、留学のため来日。立命館大学を卒業後、貿易関係の仕事をしながら、新事業として会社を立ち上げました。厨房を担うのは、香港出身、点心師として中国・日本で40年以上、活躍を続ける何シェフ。親子程、年齢差のある二人ですが、10年近くにわたる交流の中で築き上げた強い絆で、京都ではまだ数少ない本格的な点心を味わえる店にしたいと日々、奮闘を重ねています。
強い絆が本物を生み出すのは、農業の世界も同じ。去年、大嘗祭の主基地方(西日本)献上米となった「丹波キヌヒカリ」を育てた南丹市八木町氷所地区も、集落ぐるみの強い絆で、農業を推進。多くの特産野菜を生み出す亀岡市内でも、直売を行う生産者のつながりが、「よりよい野菜を生み出す」ための技術研鑽に大きく貢献しています。
強い絆こそが本物を守り継ぐ技を育てる。食と農業に共通するテーマを、取材映像を交えつつ、掘り下げていきます。
人とのつながり、絆こそが、本物を生み出す智恵や技を育てる。食と農業、両方の世界に共通する話題について、語り合う出演陣。
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JA京都「九条ねぎ」高橋さん (京丹後市)
広大な国営農地で様々な農業が営まれる京丹後市。国や京都府の支援を受けて農業技術を学び、新規就農する人が増えています。九条ねぎをはじめ、常に10品目以上の農産物を生産する髙橋さんもそのひとり。中国ハルビン市の出身で、奥さんの母が日本人だったことから、20年前に来日し、日本国籍を取得。長年建設業界に勤めていましたが、子供の頃、実家で行っていたような農業をもう一度やりたいと、一念発起して農家に転身。11ヘクタールの土地で、見事な野菜を生産しています。
JA京都「チーズ」杉山さん (京丹波町)
京丹波町下山地区にある「ミルクファームすぎやま」。牛たちが自由に動けるフリーストール形式の牛舎で、のびのびと健康的に牛を育て、毎日3トン以上もの生乳を出荷しています。3代目として牧場を切り盛りする杉山さんは、常に1頭ごとの健康状態をしっかりチェック。安全でおいしいミルクづくりの技に磨きをかけています。杉山さんの妹の牧さんは、10年間、北海道で乳製品加工を学び、5年前からファームの加工部門を担い、こだわりのモッツアレラチーズを製造しています。兄妹の絆で、京丹波産ミルクの新たな魅力を発信しています。
今回は、京都市中京区にある「大人の隠れ家」的イタリアン、「リノ」から番組をお届けします。
京都で複数の飲食店を展開する会社で出会った岩井さんと堤さん。サービスと料理、共に受け持つ仕事は違いましたが、互いを認め合い、共に高みを目指そうと、一緒に店を構えたのが3年前。今では、経営面を岩井さんが、そして厨房を堤さんが担当し、日々、研鑽を重ねつつ、「リノ」ファンを着実に増やしています。
唯一無二の絆が、新しい可能性を開くのは、農業の世界も同じ。法人化することで、経営と営農に分かれてそれぞれが、専門分野で磨きをかける、あるいは、家族みんなで協力する中で、より魅力的な農業を実践していく等、今回は、「絆の力で新しい可能性を開いた」農業の現場を紹介しながら、京都が誇る自慢の農産物を「リノ」ならではの一皿に仕上げて頂きます。
一足す一を三にも四にもしていく!絆の力があればこそ見えてくる新たな可能性について、語り合う出演陣。
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JA京都「たわわ朝霧」中川さん(亀岡市)
先月でオープンから丸11年となったJA京都の農畜産物直売所「たわわ朝霧」。農産物を出荷する人の数も売上高も毎年増加。定年後の第二の人生として農業を始め、ここに出荷する人が増えています。9年前から「たわわ朝霧」に様々な農産物を出荷している中川さん。会社勤めを終え、第二の人生に農業を選んだ一人です。専業農家のように広い面積でひとつの農産物を大量に作るのは難しいけれど、家庭菜園の延長でいろいろなものを作って直売所に出すスタイルならできるかも、と思ってのチャレンジ。今は直売所仲間も増え、次は何を作ろうかと楽しみが増しているのだとか。
JA京都「きゅうり」高屋さん(南丹市)
南丹市園部町は、昔から高品質なお米や野菜の産地として知られてきました。冬場は特産の「しゅんぎく」でも有名ですが、「しゅんぎく」農家の多くが夏に生産しているのが「きゅうり」です。大都市圏に近いという強みで園部産の「きゅうり」は市場でも高評価を得ています。長年「しゅんぎく」を生産している高屋さんも、夏にはハウスで「きゅうり」を栽培。水や肥料が不足したり、枝や葉の剪定をおろそかにすると、すぐにストレスで曲がってしまう「きゅうり」。一定以上の品質のものを生産するためには、同じ生産者仲間との勉強会が欠かせません。
今回は、京都市中京区に昨年2月、オープンした餃子の専門店「京都 夷川餃子 なかじま」から番組をお届けします。
不動産業や工務店を営む仲間と共に、いつか飲食店を持ちたいという夢を実現した中嶋店長。自身は、早くから京都の料理店で修行を重ね、昔から好きだった餃子を全面に打ち出しての出店となりました。思い描く味を実現させるまでに、1年はかかったという自慢の餃子。脂身まで甘くあっさりとした「京都ぽーく」と野菜の旨味を存分に活かし、薄目の皮で包み上げた極上の逸品は、まさにオンリーワンの味わい!
料理と共にインパクトのある店内には、芸能人の名前が記されたコップや、独特のネーミングのメニュー、工事現場のような設えなど、「楽しい要素」が満載!「自身が楽しくなければ、いいものは提供できない!」というのは農業も同じ。料理、そして農産物という「ものづくり」を「楽しむこと」で、次のステップを目指すことができる!農業現場と料理人、双方の想いにスポットを当てる30分です。
ものづくりを楽しめる才能こそが、「よりよいもの」を生み出す原動力になる!奔放な会話を楽しみながら想いを、語り合う出演陣。
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JA京都にのくに「万願寺甘とう」北山さん(福知山市)
京都府内の農産物で唯一GI(地理的表示)を取得し、強いブランド力で、全国にファンを広げている「万願寺甘とう」。JA京都にのくに管内で生産され、厳しい基準をクリアした「万願寺とうがらし」だけが、「万願寺甘とう」のブランド名を名乗ることができます。東日本大震災で被災後、縁あって福知山市で農業を始めた北山さん。見知らぬ土地で不安いっぱいの中、暮らしを支えてくれたのが、「万願寺甘とう」のブランド力と多くの生産者仲間たち。今では福知山の「万願寺甘とう」の部会長となり、一歩も二歩も先を読みながら世話をすることで、高品質な「万願寺甘とう」を安定的に生産しています。
JA京都にのくに「賀茂なす」西岡さん(綾部市)
高級料理店で大人気の食材「賀茂なす」。コロナ禍で今年は販売が苦戦していますが、逆にこの機会に、より多くの人に食材としての魅力を知ってもらおうと、首都圏での新たな販路拡大にも乗り出しています。京都市内から綾部市内へと移住し、10年前から農業に携わる西岡さん。最初に勤めた農業生産法人で「賀茂なす」と出会い、4年前から自ら2棟のハウスで栽培を続けています。難しい野菜ですが、それだけに「いいもの」が出来た時の喜びは大きいと、日々、栽培技術に磨きをかけています。
今回は、京都市中京区に昨年11月、オープンしたイタリアンとスペシャリティーコーヒーのお店「MIZO(みぞ)」から番組をお届けします。
二条駅近くで生まれ育ち、実家の隣に自らの店を構えた溝シェフ。開店早々、新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言で、営業自粛を余儀なくされたものの、逆境を越えて、生まれ育った京都の食の魅力を発信し、ふるさとでもある二条駅界隈の活性化に貢献したいと夢をふくらませています。
農業の現場も、新型コロナの関係で料理店が自粛したため、特に高級食材として人気の「賀茂なす」や「万願寺甘とう」などが苦戦を強いられています。でも、生産者のみなさんは、状況に屈することなく「よりよいものづくり」を続け、JAと共に新たな販路開拓をめざすなど、一歩二歩、さらにその先を見据えた取り組みを展開しています。
今回は「逆境をチャンスに変え、未来を切り拓いていこう」という、農業現場と料理人の想いにスポットを当てる30分です。
アフターコロナ、さらにその先を見据えて「よりよい農産物」「よりよい料理」を届け続ける!強い想いを、語り合う出演陣。
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