今回は、京都市中京区四条千本西入ルに店舗を構える「キムチのミズノ」から番組をお届けします。代々受け継がれる水野家の家庭の味を、たくさんの人に知ってもらい、母親自身も「生きがい」を持ってもらいたい~そんな想いで、20年程前、次男の植光さんが始めたキムチのインターネット販売。
今では全国にファンが広がり、母・英子さんの手料理を食べたいというお客さんの声に応えて、昨年、韓国料理の食堂もオープン。毎日親子仲良く、時には喧嘩もしながら、食材の味をそのまま活かした滋味あふれる料理をふるまっています。
親子一緒だからこそ、一歩踏み出せた新しい道。農業の世界でも、同じように親子や家族が力を合わせることで、新たな夢、可能性を切り拓いている人達がたくさんいます。今回は、そんな「親子の絆」が生み出す未来、新たな可能性にスポットを当てていきます。
親子だからこそ、受け継いでいけるものや、後継者の存在が拓く新たな可能性について語り合う出演陣。
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京たんご梨 能勢さん(京丹後市)
京丹後市久美浜町竹藤地区で、紫ずきんを栽培している仲村さん。専業農家になったのは今から13年程前。当初はあまり農業をやる気がなかったそうですが、JAの枝豆部会で、大きくきれいな豆を作る仲間の様子を見ているうちに、自分自身もあんな豆が作りたいと思うようになり、いつの間にか「枝豆名人」に!過疎化高齢化に悩む竹藤の集落を守りたいと、一昨年、仲村さんは4人の仲間とともに、農事組合法人アグリ竹藤を立ち上げました。組合長に就任した森本さんは、法人化することで、耕作放棄地をなくすとともに、経理や米づくり、豆づくりなどを分業化。仲村さんのような専業農家には、より安全でおいしい農産物を作る方に注力してもらい、生産量も拡大!集落を豊かにし、移住促進などにも取り組みたいと夢を語ってくれました。京丹後でのブランド枝豆の生産量をより拡大していくため、アグリ竹藤をはじめ、地元の3つの農事法人が協力し、新たに株式会社「みらい久美浜」を設立。協力して、豆の色彩選別機を導入することで、出荷作業を大幅に省力化。生産量の拡大とより高品質なブランド枝豆の出荷を可能にしました。
京たんご梨 能勢さん(京丹後市)
明治時代から梨の栽培で知られてきた京丹後市久美浜町。穏やかな久美浜湾に面した丘陵地で、二十世紀や幸水、豊水など様々な梨が栽培されています。梨農家としては3代目の能勢さん久美浜が誇る自慢の味わいを、様々な形で発信したいと、市場出荷の他に、観光農園なども行っています。消費者と直接ふれあう中で出会う「おいしい!」のひとことが、より安全でおいしい梨づくりを続ける原動力になっています。久美浜町内に設けられたJA京都の梨選果場では、この時期、毎日2万玉を選別・出荷。二十世紀梨のうち糖度11.5度、Lサイズ以上のものは「京のブランド産品」として、高値で取引されています。今年からは、台湾の百貨店でも販売されていて「世界の京たんご梨」として注目が高まっています。
今回は、京都市中京区西洞院通六角下ルにあるピザレストラン「エンボカ京都」から番組をお届けします。
「エンボカ」は、スペイン語で「口から口へ」と言った意味で、その名の通り、この店では、料理人、スタッフ、そして農産物の生産や販売を行う人達が、しっかりとコミュニケーションを取り、同じ方向性で店づくり、料理づくりを行っています。
一番大事にしていることが、「素材の持ち味を最大限に活かす」こと。生産者の想いをそのまま窯焼き料理でお客さんに伝える!そんな「エンボカ京都」に、今回、番組が持ち込んだ素材は、京丹後市が誇るブランド「京たんご梨」と「紫ずきん」。生産現場でも、農家同士が集まる会で日々、情報交換をし、技術を研鑽。消費者との交流を深め、あるいは農業法人同士が連携する中で、より安全安心でおいしいものが作られています。
今回は、優れた農産物を作る上でいかに「人の輪・仲間の輪」が重要であるかを、現場からリポートします。
仲間がいて協力し合えること、また交流し、情報を交換することが農産物生産でも店づくりでも重要であることを語り合う出演陣。
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伏見とうがらし 谷口さん(南丹市)
伏見とうがらしの栽培歴は20年という大ベテランの谷口さん。現在はJA京都八木支店青とう部会で部会長も務めています。部会では様々な研修を行い、生産者の技術向上に努めています。6月から11月まで、収穫期間が長い伏見とうがらし。真夏は特に水管理が重要で、こちらも日々、とうがらしの葉や実の色つやの状態を見ながら、水や土の管理を行い、ブランドに恥じないものづくりに努めています。
九条ねぎ 松崎さん(南丹市)
九条ねぎと京みず菜のブランド産地として知られる南丹市八木町神吉地区で、2年前から本格的に農業に取り組む松崎さん。家は代々農家で、子どもの頃から就農することを決めていたものの、社会勉強のため、6年間、会社勤めも経験されたとか。九条ねぎ栽培で特に気を配っているのは、水の管理と土づくり。毎日、ねぎの色つやに気を配りながら、ねぎが何を求めているのか声を聞くつもりで、世話をしているそうです。
今回は、下京区富小路四条下ル「焼とり家 笑い屋」から番組をお届けします。
開業から20年余り。京都の焼き鳥専門店の中では古株でありながら、常に斬新でユニークな一皿を提供し続ける「笑い屋」。店主(大将)の松村さんは、ホテルレストランの料理人から転身して、この道一筋!自分だけにしかできない「焼き鳥」を求め、20年を経た今も精進する毎日だそう。
大の野菜好きとのことで、野菜のメニューも豊富。「鶏肉も野菜も工業製品と違い、ひとつとして同じものがない。それだけに自分自身の眼で確かめながら仕入れ、素材の状態に合わせて調理を工夫する」というのが信条。店名そのままに、笑いの絶えない店内で味わえる一期一会の料理。
そんな「笑い屋」に、今回番組が持ち込んだのは、九条ねぎと伏見とうがらし。いずれも、ブランド京野菜を代表する逸品!しかも、生産者が日々、野菜の顔色を見ながら世話を重ね、育て上げたという自慢の品物です。毎日、対象と実直に向き合う中でこそ発揮される価値について、料理人の立場から、また、生産者の立場から、大いに語り合います。
料理も野菜の栽培も「ものづくり」。愚直なまでの努力の積み重ねがあってこそ、「本当に光るもの」が生み出せる!互いの立場から、語り合う出演陣。
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今回は、特別に第5日曜日の放送。今月18日(現地)に、JAグループ京都がロンドンで開催した「京都の農畜産物を使った大晩餐会」の模様を紹介します。
4年前に、パリ・ベルサイユ宮殿 での開催を皮切りに、トルコ、中国、ロシアと各国で実施されてきた一大キャンペーン!当初は、京都府や京都市など「オール京都」を掲げて行われていましたが、今では「農林水産物の輸出拡大」を目指す日本の旗頭として、国をあげての一大事業にまで成長しました。5回目の舞台は、ロンドン。本国は、EUからの離脱交渉の最中にあるとはいえ、世界の金融センターとして、また欧州の人・物の物流拠点として内外に強い発信力を持つ都市となっています。
今月6日には、日本・EU首脳会談においてEPAの大枠合意がなされ、日本とEU圏との貿易促進が期待される中で、これまで以上に経済的な注目が集まった今回のイベント!京都の、そして日本の食や農畜産物がどのように受け入れられたのか、流通の最前線なども追いながら、リポートします。
KBS京都のスタジオで。5回目となる大晩餐会の模様を振り返り、輸出拡大への手応えを、中川会長に伺いました。
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伏見とうがらし 堤さん(南丹市)
さまざまなブランド農作物が生産されている南丹市園部町で栽培に力が入れられてきたもののひとつが「伏見とうがらし」。中世の頃、伏見で栽培されていたという記録が残り、伝統野菜の中でも古株のひとつです。5年前農家に転身した堤さんは、カルシウムや窒素など土壌の成分バランスにも気を配り、きれいな色つやに仕上がるよう気を配っています。就農してすぐの頃に支えてくれた地域の人たちに恩返ししたいと新しいことに挑戦している堤さんは、収穫なども機械化することで新たな農業の担い手を増やしたいと考えています。また、新しい園部ブランドの野菜を作ろうと種苗会社と連携して、様々なミニトマトも栽培。夏には観光農園としても開放し、地域に賑わいを呼び込んでいます。
賀茂なす 井内さん(亀岡市)
昔からおいしい米の産地として知られる亀岡西南部で昭和50年代から新たに栽培に力を入れられてきたのが「賀茂なす」。亀岡ではハウスではなく露地栽培が多いのが特徴です。賀茂なすづくりは8年目という井内さんは、実の位置を考えながら葉の数を整理し、明るい日陰を作ってやることで美しい色つやをつけるよう工夫するほか、常に土の状態に注意して、水の管理を徹底しています。また水田と畑を入れ替えることで、土壌消毒しなくても賀茂なすを作ることができるという米どころならではの強みを生かしています。亀岡では生産者が部会をつくり、日々安全でおいしい賀茂なすの栽培法を研究。平成26年度には、京都府の農業コンクールで知事賞を受賞しています。