京都編
今回のロケは午前5時半スタート!辺りはまだまだ真っ暗な夜明け前ですが、亀岡のJA京都本店集出荷場には次々とトラックがやってきては採れたての新鮮野菜が運び込まれます。
そんな中、人一倍キビシイ視線で野菜をチェックするのが副部会長の並河幹夫さん。
毎朝30〜40人の生産者がさまざまな野菜を持ち寄ることで、直売所にしっかりと必要な商品が並ぶわけですが、そのために「いつ、誰が、何をどのくらい作るか」をチェックし、調整するのも副部会長の大事な役目。
リーダー的存在の並河さんからは時に厳しい叱咤激励のことばがとびます。
ようやく出荷作業が一段落。と思ったら、始まったのはスピーチの練習!?
間もなく開かれる「JA青年の主張」の全国大会に出場する部会の若手、名倉さんのスピーチを皆で聞いて、あれこれアドバイスをしているんだそうです。
熱いつながりを感じますね〜!
もちろん野菜づくりでも先輩から後輩にしっかりアドバイス。名倉さんのハウスを見に来た並河さんからは、きつ〜いダメ出しのことばが連発でしたが、これも愛のムチ。 その隠れた愛情は名倉さんにもしっかり伝わっているようで「野菜のことだけではなく、生き方を見習っている」とおっしゃっていました。
若手を育て、部会を引っ張る頼れるリーダー並河さんの夢は・・・
「農業は"聖職"だと思っている。若い人がもっとそういう農業をしていただいて、だんだん広げていけたらいい。いつも農業者の想いをこめて出荷している。部会を通じて、その想いが少しでも伝われば」
滋賀編
イチゴは寒〜い今の時期がいちばん美味しいって知ってましたか??
春のイメージがありますが、実はそうなんです。
というわけで、滋賀は近江八幡市安土町の老蘇いちご園をご夫婦で営む大林さんをお訪ねしました。
ハウスでは2種類のイチゴをつくっています。
左は大きくてほんのり甘酸っぱい「紅ほっぺ」、右はとびきり甘くてやわらかい「章姫」。
冬でも暖房は効かさず、寒さの中で育てるのが甘さの秘訣だとか。
正夫さんが脱サラして、最初はご夫婦で観葉植物をつくっていたそうですが、「景気に左右されない食べものを」とイチゴに。
正夫さんはトマトも考えたそうですが、「イチゴは女性や子どもに人気があるから」という正美さんの意見で決まったそうです。
滋賀県が薦める"少量土壌培地耕"という栽培法で、プランターの位置が高く、腰をかがめなくても作業がしやすいので、歳をとっても楽に育てられるそうです。
いつまでも夫婦仲良くおいしいイチゴをつくってほしいですね。
緑色の中に赤く色づいたイチゴを見つけたときが"うれしい瞬間"だとか。
最後に摘みたてイチゴのジュースをごちそうになりました。
正美さんが「おいしくなあれ」と魔法をかけて育てたイチゴ。ご夫婦の愛情もたっぷり注がれて最高に甘くておいしいジュースでした。
大林正夫さんの夢は・・・
「スーパーマーケットに滋賀県のイチゴが並び、皆さんに食べてもらえるよう生産者が増えてほしい」
正美さんの夢は・・・
「おいしいイチゴをたくさんの方に食べていただけるよう、日々精進してがんばっていきたい」