今回の夢追人は、京都府亀岡市の加藤邦廣さんと滋賀県東近江市の大林浩二さんを訪ねました。(リポーター:稲富菜穂)

【京都編】

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京都府亀岡市にやってきました。今回はこの広い圃場を活かして儲かる農業を目指す夢追人をご紹介します。

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今回の夢追人・加藤邦廣さんは農事組合法人「河原林」の代表理事です。前職は市の職員だった加藤さんは2013年の発足当初から理事として運営に関わり、2018年に2代目の代表理事に就きました。

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広い圃場で数センチ芽を出しているのはビール大麦と小麦です。機械化による効率的な生産を目指して広い畝で栽培したり、肥料の組み合わせや量を圃場ごとに何通りも試すなど工夫を重ねています。

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農事組合法人「河原林」の主力作物はブランド産品・京都府産丹波大納言小豆、通称「京都大納言小豆」です。組合員が栽培する米と農事組合法人が手掛ける小豆・大麦・小麦をブロックローテーションで管理し、乾燥・調整までできる機械を自前で備えています。

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大型の農機具を操作するオペレーターなども組合員が担っています。地域の圃場を任されているオペレーターのひとり・橋本幸夫さんはきれいに刈るように心がけています。「河原林」ではほかにも無人ヘリコプターによる防除など大区画圃場のメリットを生かしています。

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橋本さんによりますと加藤さんは「仕事に関してはうるさい」とのこと。これには加藤さんも苦笑いですが、儲かる農業を実現するためには大切なことです。そんなことを言い合える雰囲気が「河原林」にはあるようです。最後に稲富リポーターも運転席に座らせていただきました。

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農事組合法人「河原林」事務所に隣接する工場で和菓子を作るのは「あずきの里」の藤田幸雄さんです。京都の老舗で修業した藤田さんは現代の名工にも選ばれているんです。藤田さんによりますと「河原林」の「京都大納言小豆」は粒が大きく、煮ても皮が割れないという特長があるそうです。

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「河原林」が栽培した「京都大納言小豆」を使った生クリームどら焼きを試食させていただきました。小豆の食感を残したあんこが絶品です!ごちそうさまでした。加藤さんと藤田さんたちは規格外の小豆を使ったお茶も商品化するなど、手塩にかけた小豆を余すことなく活用する方策を模索しています。

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集落の農家全戸196人が参加する全国的にも珍しい農事組合法人である「河原林」。機械化が進めば高齢化しても農作業できる、安定した収入が見込めれば若い世代も就農してくれると考えている加藤さん。地域のために、さらに儲かる作物を探していきたいと意気込みます。

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加藤邦廣さんの夢は...
「河原林をいかに守っていくか。そのためには後継者や農家ではない人も含めて自分たちの農地は自分たちでという精神がずっと続いてほしいと考えています。」(加藤さん)

【滋賀編】

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滋賀県東近江市にやってきました。寒いとついついこんな顔になってしまいます。

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今回の夢追人・大林浩二さんは「極楽鳥花」ストレリチアを栽培しています。もとはとび職でしたが結婚を機に就農しました。

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「輝かしい未来」という花言葉を持つストレリチア。鮮やかな色あいと羽を広げたような華やかな姿から極楽鳥花とも呼ばれています。

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東近江市の大中地区は関西最大のストレリチアの産地で沖縄に次ぐ全国2位の生産量を誇っています。干拓地である大中地区は地下に豊富に水があるのですが、ストレリチアは水に強いところがこの地域での栽培に適しているのだとか。

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収穫は引っこ抜くと聞いて稲富リポーターも挑戦してみましたが、簡単にはできません。結局大林さんに抜いていただきました。

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品質日本一を目指している大林さん。少しのシミもないかしっかりチェックして、買ってくれた人が長く楽しめる絶好のタイミングで収穫したものだけを出荷しています

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仕分け作業は妻の登紀子さんの担当です。花を傷つけないように丁寧に作業していきます。登紀子さんに浩二さんの働きぶりについて聞くと「がんばってくれている」とのことでした。よかったですね。

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関西圏の市場では6割以上を大中地区産が占めているというストレリチアは成人式や卒業式など式典を彩っています。

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15年のキャリアを持つ大林さんですが、ストレリチアの栽培は年1回、まだ15回しか経験できていないのでまだまだ勉強中だと語ります。大林さんは今、栽培が難しいとされる黄色のストレリチアにも挑戦しています。実は虫が苦手な大林さん、虫を除けば農業は楽しいと笑います。

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大林浩二さんの夢は...
「僕の夢は規模を拡大してストレリチアで日本一になり、高品質なものを一般の方にもたくさん利用してもらいたいということです」(大林さん)


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