今回の夢追人は、JA京都職員の長光郁実さんと滋賀県蒲生郡日野町の寺澤清穂さんを訪ねました。(リポーター:稲富菜穂)

【京都編】

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京都府亀岡市。やってきたのは京都府内最大級の農畜産物直売所「たわわ朝霧」です。
ここ「たわわ朝霧は2009年6月よりJA京都が運営する直売所とし
てスタートしました。出荷されるのは野菜、花き類、果物、米、加工品、肉、魚、工芸品などさまざまな商品が並んでいます。

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午前9時の開店直後から買い物客が続々と来店。地元の人たちはもちろん、観光バスでやってきた県外からの買い物客で店内は大賑わいです。

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今回の夢追人はここ「たわわ朝霧」をより充実させ、売上アップをめざし新たな挑戦をする若き職員、JA京都の長光郁実さんです。長光さんは東京の大学の農学部を卒業後、あこがれだった京都へやってきました。就職先はJA京都、初年度から6年間営農指導に携わっていました。
そんな長光さんに白羽の矢が立ったのが今年の4月。異動で「たわわ朝霧」の運営と企画を担うことになったのです。

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彼女の使命は店長や生産者の要望を聞き、「たわわ朝霧」の売り上げをアップさせること。
ここの売り上げがアップすることが生産者の収入アップに直結します。そのために集客につながるさまざまなしかけを企画するのが彼女の仕事です。

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営農指導員としての経験を活かし、長光さんは現場を大切にします。
広報の成果やSNSでの反応を確かめるために売り場をチェックし、作物の状況を知るために生産者の圃場に足を運びます。

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コロナ渦で大々的なイベントを開催しにくい状況の中、府内最大級の
集客力を生かし敷地内にキッチンカーを誘致。これも彼女主導で始まった新しい試みです。

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緊張感漂う出荷生産者さんとのミーティング。

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オフィスではイベントの企画や運営計画を策定。4月以降、彼女が打ち出した対策でSNSの登録者数は倍増しました。

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そんな長光さんの夢とは...
「お客様と生産者の架け橋になりたいです」

【滋賀編】

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滋賀県日野町にやってきました。こちらにはとても歴史がある野菜があるそうです。

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これが550年の歴史があるという日野菜です。うわぁきれー

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今回の夢追人、寺澤清穂さん79歳。実家が兼業農家だったため、自身も会社員として定年まで勤め上げた後、本格的に農業に取り組みました。もともとお母さんが漬ける日野菜の漬物が好物だった寺澤さん、当然日野菜の栽培にも取り組みました。現在は水稲を150アールのほかに5アールと17アールの圃場で日野菜を栽培されています。

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日野菜の収穫時期は10月から12月末。今が出荷の最盛期です。

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室町時代に日野町を治めていた蒲生貞秀公が発見したと言われ、500年以上の歴史があります。近江商人により全国に各地に伝わった日野菜ですが、日野町では原種を大切に守り続けているそうです。

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収穫のお手伝いをさせていただきました!

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日野菜のひげ取り作業を見学させていただきました。収穫した後、ひげ取り、洗浄、箱詰め作業と手間がかかるそうです。それでも日野菜が好きだから頑張れるそうです。

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日野菜のおすすめ料理「さくら漬け」を試食させていただきました!めっちゃ美味しい!歴史感じる深い味わいです。

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改めてお話をうかがいました。「いつ種をまいても収穫できるという作りやすさはあるけれど
連作障害、害虫に弱いなど作りにくさもあります。また土づくりや間引きなどの手間もかかります。しかし生活の糧を得るためとは別に、先人が守ってきたものを自分も守って伝えたいと思っています。」

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寺澤さんの夢は...
「食の幸せは世界の幸せ。日野菜を食べて一人でも多くの方が笑顔になって幸せになってほしい」


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