今回の夢追人は、京都府久美浜町の岡野勝さんと滋賀県湖南市下田の大友浩美さんを訪ねました。(リポーター:西上真帆、稲富菜穂)
【京都編】
京都府京丹後市久美浜町におじゃましています。ここ湊宮(みなとみや)は古く江戸時代には千石船による海上輸送の中心地として栄えていたそうです。海がこんなに近いということは...今回の夢追人さんはどんなものを作っていらっしゃるんでしょう。
今回の夢追人、岡野勝さん61歳。
久美浜でサツマイモをはじめ、メロン、スイカ、京みず菜と色々な作物をつくっておられます。
勝さんは農家の長男。子どものころは家業である農業を継ごうという思いはそれほど強くは
ありませんでした。高校卒業後は宮崎の大学で園芸を学びました。卒業後は大阪の花関係の会社に就職、ホテルのパーティやイベントなどの花装飾を担当、現場からマネジメントまでを経験しました。やりきったという思いから35歳で退職。Uターンして就農されました。
久美浜町は、きれいな水と昼夜の気温差、砂丘地が特長です。岡野さんのさつまいも圃場も砂丘地です。
今回は砂丘のサツマイモ。試し堀りをするとのことなので一緒に芋掘り体験をさせていただきました!
今年は「まずまずの大きさ」と岡野さん。まだまだ大きくなるそうです!
京みず菜も栽培されています。お母さまが主に収穫されているそうです。
改めてお話をうかがいました。「戻ってきて両親は当然喜んでくれたんですが、それよりも地元の方が大歓迎してくれたことが本当に驚いた」と岡野さん。また、「前の会社の仲間が連絡をくれたり来てくれるのが励みになる。」仲間の大切さにも気付かれたそうです。
そんな岡野勝さんの夢は...
「ずっと笑顔でできる農業を目指しています。地域の後継者を育てたいです。」
【滋賀編】
滋賀県湖南市下田にやってきました。こちらには食べてびっくりする野菜を作る夢追人さんがいらっしゃるそうです!
下田の誇る野菜「弥平とうがらし」。色がきれいですね~
今回の夢追人、
大友浩美さん62歳。農家に生まれた浩美さんは同じ湖南市からここ下田に嫁いできました。弥平とうがらしとの出会いはご主人が辛いものが大好きだったことから。このとうがらしは薬味として用いられてきたため、今まで大々的に栽培されることはありませんでした。浩美さんにとっては身近なものだったため、栽培してみることにしました。浩美さんは事務職として仕事をもちながら友人の圃場を借りて弥平とうがらしを育てています。
弥平の辛さは鷹の爪の2倍!タバスコの3倍!日本でもトップレベルの辛さに加え、甘さは桃や温州ミカンほどの糖度がある...すごいでしょう?
地元ならではのとうがらしがこのまま誰にも知られず消えていくのはしのびないと、大友さんたちは保存会を立ち上げました。メンバーは現在14人。
保存会のメンバーでもある喫茶リリーさん。弥平とうがらしを使ったオリジナルメニュー「弥平ホルモン焼うどん」と「弥平麻婆豆腐」
下田でしかこの辛さはでないそうです。追肥すると辛さがなくなるそうです。
大友さんに弥平とうがらしを使った家庭料理をつくっていただきました!
改めてお話をうかがいました。「弥平とうがらしは約150年前から伝わる下田の食文化です。それがこのままほっておいてはやがて消えてしまう、あまりにももったいない...後世に伝えなければ...。」との想いから栽培をはじめられたそうです。
大友浩美さんの夢は...
「弥平とうがらしはこの地域に昔からある大切な作物。いつまでも家庭で使っていってもらいたいです。」
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