今回の夢追人は、京都府綾部市の杉本賢さんと滋賀県東近江市三津屋町町の深尾幸正さんを訪ねました。
(リポーター:稲富菜穂)
【京都編】
京都府綾部市故屋岡町幸ノ神地区にやってきました。幸ノ神?幸せの神様が微笑んでいそうな地名ですね!
今回の夢追人さんはご夫婦で夢を追いかけていらっしゃるという...
幸せの予感がしますよ~さっそくおじゃましましょう!
今回の夢追人は杉本さん夫妻。夫婦お二人で和牛の繁殖に携わっておられます。もともと賢さんは高知県の出身。住んでいた集落がダムで水没する際に親戚を頼ってこの地に移り住み、両親が農業を始められたそうです。
ドライバーとして運輸会社に勤務していた賢さんは昭和44年、好美さんを妻に迎えました。結婚の条件は農業はしなくてよい、とのことだったそうですが...
昭和53年より水稲栽培と並行して和牛の繁殖に取り組み、飼料用の稲の栽培を始めました。杉本牧場は稲WCSの栽培と利用の先駆けの牧場で、その功績から数々の表彰を受けられ、令和元年には京都府から功労者表彰を受けられています。
牛舎には現在、繁殖牛、育成牛あわせて12頭がいます。
杉本さんの牛はみんな人懐っこくて、やさしい~。牛も飼い主に似るそうですよ!
杉本牧場では水稲休耕田を使った放牧をされています。4月~11月まで牛は自由に田んぼと牛舎を行き来します。放牧は牛の運動UP、ストレス軽減などメリットがいっぱい。
牛のブラッシングのお手伝いをする稲富リポーター。
杉本牧場では20年前から稲WCSの栽培に取り組んでおられます。当時は今ほど栽培している農家はなかったそうです。「飼料が高騰している今は自給できているのは大きい」と話す杉本さん。
「夫婦二人で同じ仕事をしていると意見がぶつかることもあります。そんな時は不満をため込まずに言うようにしています」と妻の好美さん。どんなときも、仕事をがんばってくれているからいい主人だそうです。
そんな杉本夫妻の夢は...
「息子や孫にこの牧場を継いでもらいたい。そのためにも今ふたりで頑張っています!」
【滋賀編】
滋賀県東近江市三津屋町にやってきました。この地区は市街地に近いものの近年圃場整備がなされ、広い農地が整然と広がっています。今回は今が旬の真っ只中、最盛期を迎えた冬野菜を
生産されているファーマーさんを訪ねます。
今回の夢追人、深尾幸正さん。代々続く農家の長男として生まれました。子どものころはどこへも連れて行ってもらえず、休みのない農業は自分はしたくないと思っていたといいます。
しかし、高校生になると長男であることを自覚。たとえほかに就職してもいずれ戻ってくるのなら、回り道は必要ない、とほとんどの生徒が大学をめざす進学校に入学しながら、
就農を前提に農林水産省の教育機関「農業者大学校」へ進みました。卒業後は即就農、現在は父と母、妻と水稲2.5ヘクタール、主に白菜、キャベツ、ブロッコリーなどの露地野菜を5.6ヘクタールの規模で生産されています。
見て!深尾さんの立派な白菜!「白菜は土を選ぶ、どこでもできるわけではない」と深尾さん。
その秘訣とは・・・。
一つひとつ丁寧に育てた白菜を収穫する深尾さん。
収穫を体験させていただきました!白菜ずっしり大変な作業です。
作業を終えたあとはお待ちかねの試食タイムです! 白菜で鍋、冬には鉄板ですね。
生産者さんならではの食べ方は白菜の量。思いっきりたくさんいれるそうです。
改めて深尾さんにお話をうかがいました。
農業を継ぐ気はなかった深尾さん。「親父も継がなくていいと言っていました。大学行ってほかの仕事につけと。祖父や父の代は畜産や葉タバコなどをやっていて、いつまでもできないだろうと。収入の面でも食べていける保証はありませんでしたから。農業をやってよかったところは、子供と一緒の時間を多く過ごせたのがよかった。また自分がやりたいようにできるのも魅力。」
そんな深尾幸正さんの夢とは...
「これからもいい野菜をつくり、みなさんの信頼を築くことです。」
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