今回の夢追人は、京都府和束町の細井堅太さんと滋賀県長浜市の中川亜希さんを訪ねました。
(リポーター:西上真帆、稲富菜穂)

【京都編】

202303_yumeoibito_k001.jpg

202303_yumeoibito_k002.jpg

京都府和束町にやってきました。和束といえば言わずと知れたお茶の産地。この茶畑が広がる風景、絶景です。

202303_yumeoibito_k003.jpg

今回の夢追人、細井堅太さん。120年以上も続く日本茶生産農家細井農園の5代目です。
子どものころから後継ぎとなるべく育てられたと思いきやご両親は茶農家になることに反対だったといいます。安定した職業に就いてほしいと言われながら、本人は中学生のころにはすでに茶農家になりたいと思っていました。大学卒業後、静岡県の国立野菜茶業研究所で2年間茶業を
学び、農園を継承。産地のリーダーとなって茶の生産販売、受託製茶加工などに励む
中、2011年からブルーベリーの生産も始めました。現在細井農園のブルーベリーはちょっとしたブームなんです。

202303_yumeoibito_k004.jpg

今回はお茶ではなくブルーベリー。さっそくブルーベリーが育つ圃場におじゃましました。圃場の広さはおよそ一反に350株のブルーベリーがあるそうです。

202303_yumeoibito_k005.jpg

細井農園のブルーベリーの収穫時期は6月~8月まで。毎年収穫を待つ常連さんの予約でいっぱいだそうです。

202303_yumeoibito_k006.jpg

「ブルーベリーは酸っぱいと思ってらっしゃいますが、食べたらびっくりされますよ。甘くて、おいしいので」と細井さん。

202303_yumeoibito_k007.jpg

「ブルーベリー栽培の最初のキッカケは娘が大好きだったから(笑)ですが、当時はお茶の人気が下降しており取引価格も厳しいものでした。夏の収入源になればとチャレンジしました。」

202303_yumeoibito_k008.jpg

202303_yumeoibito_k009.jpg

ブルーベリー栽培には堅太さんと妻の紅美さん、妹の栄美子さんが主になって家族全員で取組んでおられます。

202303_yumeoibito_k010.jpg

「私は茶農家に嫁いだはずなんだけど(笑)と主人には言っています」と紅美さん。

202303_yumeoibito_k011.jpg

特別に昨年収穫の堀井農園の冷凍ブルーベリーを試食させていただきました!うわっ甘い。ブルーベリーってこんな味でしたっけ?

202303_yumeoibito_k012.jpg

改めて細井さんに今後の取組についてお話をお聞きしました。
「お茶農家を継ぐことに父は反対でしたが、今は理解してくれています。僕は自分のやりたいことをやりたいようにやっていく性格なので今目の前にあるお茶とブルーベリーに全力投球です。ただ家族には本当に感謝しています」

【滋賀編】

202303_yumeoibito_s001.jpg

滋賀県長浜市加田町(かだちょう)にやってきました!ここは琵琶湖の北、湖北にあたり、冬は大変厳しい寒さと雪に見舞われるそうです。だからこその恵みもたくさんあります。今回のお目当てはこの冬デビューしたという滋賀県が生んだ初の「あれ」だそうです。

202303_yumeoibito_s002.jpg

202303_yumeoibito_s003.jpg

さっそくおじゃましました。おっきなハウスのなかには、、、イチゴ!イチゴ!まっ赤なイチゴ!

202303_yumeoibito_s004.jpg

今回の夢追人中川亜希さん。ここ長浜で生まれ育った亜希さん。実家は兼業農家でした。
動物看護士、医療事務のキャリアを積んだ亜希さんですが、夜が遅い仕事と子育てとの両立に悩むことになります。子どもたちの野菜嫌いも問題でした。ところが子供たちは家庭菜園で自分たちが育てたミニトマトなどは嫌がらずに食べるのです。農業と食って大切なんだと改めて気づかされた亜希さん。故郷へ戻ったのを機に農業大学校で農業を学び新規就農。今年で4年目の若きファーマーです。

202303_yumeoibito_s005.jpg

202303_yumeoibito_s006.jpg

15アールの圃場にハウス4棟で5種類のイチゴを栽培されています。

202303_yumeoibito_s007.jpg

こちらが滋賀県初のオリジナルイチゴ「みおしずく」です。
みおしずくはオリジナルの品種を持たない滋賀県が5年の歳月をかけ、およそ1600株もの候補の中から選抜、育成した新しいイチゴ。このほど「みおしずく」としてデビューした滋賀県いちおしのイチゴです。

202303_yumeoibito_s008.jpg

この「みおしずく」は甘みが強い「章姫」と適度な酸味と強い香りを持つ「かおり野」をいいとこどりをした品種なんだそうです。

202303_yumeoibito_s009.jpg

「章姫」と「かおり野」、「みおしずく」の食べ比べをさせて頂きました。
(左:かおり野、中:みおしずく、右:章姫)

202303_yumeoibito_s010.jpg

どの品種もめちゃめちゃおいしー!

202303_yumeoibito_s011.jpg

一つひとつ丁寧に収穫する中川さん。

202303_yumeoibito_s012.jpg

改めて中川さんにお話をうかがいました。
「農業は楽しいですよ。植物はがんばればそれだけのことを返してくれる...。力仕事は主人が休みの時に手伝ってくれるし、時間もやりくりすれば子供の学校行事やボランティアにも参加できます。私は早朝の静かな時間が大好きなんです。」
そんな中川亜希さんの夢とは...
「イチゴは笑顔をつくる作物だと思っています。これからもいっぱいイチゴをつくりもっと笑顔を増やせたらと思っています。」


今月のプレゼント >>たくさんのご応募、ご意見・ご感想ありがとうございます!

202303_present_k.jpg202303_present_s.jpg

※写真はイメージです。

京野菜セットを2名様、なないろFarmのイチゴ(2パック入り1箱)を2名様にプレゼント。
住所・氏名・年齢・電話番号・番組へのご意見、ご感想をお書き添えの上、ハガキまたはこのHPの「プレゼント応募フォーム」でご応募ください。

〒602-8588 KBS京都「夢追人」プレゼント係

※〆切り3月18日(土)必着 当選は賞品の発送をもってかえさせていただきます。