今回の夢追人は、京都府久御山町の村田正巳さんと滋賀県長浜市の田中康仁さんを訪ねました。 (リポーター:西上真帆、稲富菜穂)
【京都編】
京都府久世郡久御山町にやってきました。この辺りは古くから農業が盛んなところで京都の伝統野菜もたくさん栽培されていますが、この地域で最近注目されている野菜があるんです。まさに今が真っ盛り!
今回の夢追人、村田正巳さん。代々続く農家の5代目です。といっても若いころは農業には全く眼中になく、大阪でサラリーマンをしていました。あるとき父に継ぐのか継がないのか、いい加減はっきりしろと背中を押され27歳で就農、村田農園を受け継ぎました。10年後には法人化、ものづくりと同時に経営にも本腰を入れました。現在、スタッフはパートも入れて約40人。 伝統野菜である九条ネギ、賀茂なすなどを生産し、また600年もの伝統がある「淀苗」と呼ばれる苗づくりにも携わっています。
今、最も力を入れているのがホワイトコーンです。久御山町では約10年前から栽培が始まり、いまでは地域の特産品に。村田農園ではパールコーンと呼ぶそうです。 白い!真珠みたい!これがトウモロコシなんてびっくりです!
早速試食させて頂きました!甘っ!フルーツやスイーツのレベルです。 甘さの秘訣は、何度も何種類も試し栽培を繰り返し、種や苗の選抜をした結果だそうです。
村田農園では16万本を栽培しておられます。大きさ、甘さなど品質を良くするために1本のトウモロコシから収穫は1本だけだそうです。
村田農園のパールコーンの販売期間は6月10日から7月10日までの1か月間のみ。京都の百貨店をはじめ、東京の百貨店でも販売されています。
改めて村田さんにお話をうかがいました。
「パールコーンのような新しい作物は宣伝やマーケティングなどもしなくてはいけない。しかし20年やって気づいたことは、しっかりしたものづくりがあってこそ発信ができる。本当に美味しい作物をつくることが一番大切です。いくら宣伝しても、ものがよくなければがっかりさせてしまいますから。僕は驚きと感動を与えたいと思っているんです」と話す村田さん。
そんな村田さんの夢とは、、、。
「僕の夢はつなぐ、ということです。
京都の四季の中で、先人たちが築いてこられた京野菜ブランドや
久御山の農業を受け継ぎ、次の時代へつないでいきたい」
【滋賀編】
滋賀県長浜市常喜町にやってきました。どーんと圃場があるのはタマネギです。
今回の夢追人、田中康仁さん。勉強も農業も好きになれず、ご本人曰くどうしようもなかった 田中さんは両親の勧めでアメリカへ。大規模農家の農業研修に参加しましたが、アメリカでも田中さんの心を熱くするものはありませんでした。早々に帰国し、父の農業を手伝う日々。 スイッチが入ったのは真っ赤な帳簿と共に父から農園を託された時でした。ちょうど米の価格が半値以下になったころ。これは何とかせなアカン、と一念発起。平成29年、法人化と共に田中さんは大規模農業へと舵を切ったのです。
受け継いだ時は水稲、麦大豆など40ヘクタールほどだったそうですが、農地はいまや100ヘクタールを超えるそうです。高齢化で手放される農地はすべて受け入れておられます。
「タマネギを始めるきっかけは水田の高収益化を図るため、田んぼで玉ねぎの栽培が推奨されることになったんです。田圃を暗渠排水などで改良し、タマネギ栽培を15町規模で始めました。」と田中さん。
真剣な表情で作業する田中さん。
圃場で獲れたタマネギは選果場へ。タマネギがいっぱいだー。
田中さんのタマネギを試食させて頂きました!焼いたタマネギを塩コショウで食べるのが一番だそうです。めちゃめちゃ甘いです!
改めて田中さんにお話をうかがいました。 「僕は農業は若者が運営し、農業も規模も大きくするべきだと思う。 休耕田の問題もありますし、農業法人も農地面積が少ないと収益が上がらない。 だから僕は地域の農業を統合して省力化を図りたいのです。みんなで助け合ってひとつになれば景色は変わる」と話す田中さん。
そんな田中さんの夢とは、、、。
「今、やっている農業でもなんでもいいので、何かで1番を取ることです!」
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