今回の夢追人は、京都府八幡市の中野茂樹さんと滋賀県甲賀市の古本貴彦さんを訪ねました。(リポーター:稲富菜穂)

【京都編】

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京都府八幡市にやってきました。八幡市の「八」をイメージして、はいポーズ!

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今回の夢追人・中野茂樹さんは、私の大好物・九条ねぎ農家です。中野さんは農家に生まれましたが、農業に興味はなく、会社勤めで50歳を前にしたとき、父が倒れたこともあり、家を継ぐ決断をしました。

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中野さんは九条ねぎを周年で出荷できるよう2週間おきに植えていっています。圃場を見ると九条ねぎの成長の過程が一目瞭然です。

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露地栽培で太く立派に育った中野さんの九条ねぎ。中野さんいわく、今は収穫祭りだとか。

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稲富リポーターも収穫を体験。立派な九条ねぎをひくのはなかなかの力仕事。簡単にはいきません。

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農業3年目の中野さんにいろいろ教えてくれた地元の先輩・西村忠雄さん。グループで順番に壬生菜を出荷することになった際、まだ初心者だった中野さんのバックアップのため、自分の順番ではないのに、中野さんが出荷するのと同じ時期に同じ量の壬生菜を育ててくれていたという頼れる先輩です。

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年下の先輩・野井勝博さんは中野さんが小学6年生の時の1年生。2キロ離れた小学校まで中野さんが肩車していたそうです。西村さんも野井さんも口を揃えるのは、中野さんが勉強熱心で真面目だということ。中野さんは地域に欠かせない存在になりつつあるのかもしれません。

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中野さんは城陽の漬物店・京漬物もり香蔵(かぐら)とコラボして九条ねぎの漬物を開発しました。代表取締役の森大彦さんと開発担当の海道恵さんが新商品を持ってきてくれました。

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これができたばかりの九条ねぎの漬物です。キムチ味が気に入ったねぎ好きの稲富リポーターは、あっという間に完食してしまいました。ごちそうさまでした。

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今では頼れる仲間たちと力をあわせ大好きなものづくりに励む毎日の中野さんは、「知らないことばかりだから面白い」と笑顔で話します。そんな中野さんの衝撃の事実、それはねぎは作るのは好きだが、食べるのは嫌いということ。(ちなみに刻んであるのは大丈夫だそうです)

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中野さんの夢は・・・ 「子どもに迷惑をかけずに人生を終われたらいいなと。子どもにいいものを残してやれたら。もうそれだけです。」(中野さん)


【滋賀編】

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滋賀県甲賀市にやって来ました。このJAこうかの直売所「花野果(はなやか)市」でも人気の商品を作っているのが今回の夢追人さんです。

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今回の夢追人は古本貴彦さん。大手電機メーカーで30年間働いてきましたが、父親が倒れたのを機に退職。農業を通じて障がい者の就労につなげる活動に取り組むNPO法人「陽だまり」に参加し、新たな道へと進みました。

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「陽だまり」が手掛けているのは、温度と湿度を管理すれば一年を通して収穫でき、くせがない味わいの菌床しいたけです。

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おがくずを固めて、そのなかにしいたけ菌を入れた菌床を使う菌床しいたけづくりについて古本さんが丁寧に教えてくれました。

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ささやかに収穫をお手伝いする稲富リポーター。しいたけの傘が開いたものから切っていきます。 忙しい年末は朝3時ごろから1日200㎏も収穫するそうです。

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「陽だまり」で働いた人たちが巣立っていってくれるのが何よりもうれしいという古本さん。利用者の大村さんが送迎してくれた古本さんに缶コーヒーをくれることがあるそうで、そんなエピソードを話す大村さんに古本さんの表情もほころびます。

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障がいのある利用者の働く場所を維持するために安くておいしいしいたけを作っていくことが大切だという古本さんは、高齢者が多い買い物客のために直売所では年間を通して1袋200円という安くてわかりやすい価格で固定しています。

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オーブントースターでしいたけを焼いていきます。表面に水分が浮いてきたら食べごろのサイン。 浮いてきた水分はだしのようなものなのでこぼさないように、しょうゆ・マヨネーズ・チーズで食べ比べです。

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ジューシーでうまみたっぷりの豊かな味わいに試食した稲富リポーターも思わず悶絶!

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古本さんの夢は... 「もっとおいしいしいたけを手軽にたくさんの人に食べてもらえるように。そして後継者が増えるように願っています。」(古本さん)


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