今回の夢追人は、京都府京丹波町の辻拓也さんと滋賀県高島市の山口修平さんを訪ねました。(リポーター:稲富菜穂)

【京都編】

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京都府京丹波町にやってきました!山間にのどかな風景が広がっています。丹波のT!

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今回の夢追人は辻拓也さん。おじいさんが和牛の繁殖を始め、拓也さんは3代目です。
農芸高校、鳥取の農業大学校で学び、26歳でお父さんから和牛繁殖を引き継ぎました。

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和牛繁殖農家経営者としては京都府内で最年少という辻さん。
3つの牛舎に繁殖雌牛19頭を管理、現在19頭の子牛を出荷予定ということで、365日休みなしで牛の世話をしています。

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繁殖雌牛の主食となる草(粗飼料)はすべて辻さんが作っています。草をラップして発酵させた自家製です。母牛がいい牧草を食べることで、より健康的な子牛になるそうです。

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稲富も少しだけお手伝い。牛たちはすごい勢いで食べていました!

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粗飼料となる牧草を育てている場所は、牧場近くにあります。

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辻さんが種をまいているところは、元々水田だった耕作放棄地。農地を守り、景観保全につなげることで地域に貢献しています。草は1メートル弱ぐらいの長さまで育ったところで収穫します。

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お父さんの雅(ただし)さんは、現在、原木シイタケ生産に従事しています。
拓也さんの活躍を「たのもしい」と見守っています。

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辻さんの夢は...
「繁殖雌牛を50頭ぐらいの規模にして、スマート農業を導入し、畜産農家でもきっちり休みが取れるような経営をしていきたいです。」

【滋賀編】

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滋賀県高島市にやってきました。今日訪ねる夢追人はフルーツで大ヒットを狙ってます!
...カキーン‼

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今回の夢追人・山口修平さんは滋賀県を代表する柿の産地として知られる高島市今津町深清水で柿を栽培する29歳の若きファーマーです。

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今津町の柿は大正初期に岐阜県から導入した富有柿を在来の柿に接ぎ木したことが始まりだと言われています。深清水山口農園では主に4種類の柿を栽培していて、取材にお邪魔した時は滋賀県で生まれた西村早生柿の収穫時期でした。

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深清水では渋を抜いた柿を「さわし柿」と呼んでいます。渋を抜く方法にはいくつかありますが、深清水山口農園では収穫後、ヘタの部分に焼酎をかける方法と、木になったまま固形アルコールを入れたビニール袋をかぶせる方法をとっています。山口さんは商品価値を高めるために手間はかかりますが木になったまま渋を抜いた「さわし柿」の出荷量を増やしています。

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稲富リポーターも収穫のお手伝い。色づきは下から見るだけではなく上からも確認することが大事なんだとか。最盛期には1日20箱400㎏をすべて手作業で収穫することもあるそうです。柿の栽培は冬の剪定に始まり、1本の枝に1つの実がなるようにする摘果や草刈りなど年間を通して作業が続きます。それだけに無事収穫できると安心するそうです。

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農園を経営している父・茂和さんです。預かっているものも含めると13ヘクタールの水田と1.3ヘクタールの柿園を修平さんと2人で切り盛りしています。周囲の人が農地を預けてくれるのは父への信頼があってこそだという修平さん。品評会で修平さんが滋賀県知事賞に輝いた時、お父さんがうれしそうな顔を見せてくれたことは良かったと振り返ります。

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左が収穫後に焼酎をかけて渋を抜いた柿。右は木になったまま渋を抜いたもの。見た目ではっきり違いがわかります。元料理人の修平さんが鮮やかな包丁さばきでむいてくれました。

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稲富リポーターが2種類の「さわし柿」を食べ比べ。収穫後に焼酎をかけたものはとろみのある甘さが特長です。一方、木になったまま渋を抜いたものは、梨のような食感でさわやかな甘さでした。味わいも食感もまったく違う2種類の「さわし柿」、どちらも美味しかった!

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4年間の料理人時代にものを作って提供することの厳しさを学んだという修平さん。深清水を他の産地に負けない存在にしていきたいと意気込む修平さんは、自分で考えながらできるので農作業は楽しいと笑顔で語ります。

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山口修平さんの夢は...
「父と祖父が愛した深清水を今後より発展させて未来につなぎ、それを成し遂げた時に深清水が良く見える丘で腕組みをして夕日に向かって笑うことが僕の夢です。」(山口さん)


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※写真はイメージです。

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