今回の夢追人は、京都府南丹市の村上真吾さんと滋賀県愛荘町の森治久さんを訪ねました。 (リポーター:稲富菜穂)
【京都編】
京都府南丹市八木町にやってきました。
40歳の村上真吾さんは念願の作物を本格的に手がけたくて15年もの時間をかけて準備した熱意あふれる夢追人です。
この時期はほうれん草を栽培中。ほかにアスパラガスもハウス9棟で手がけていますが、村上さんの本業はあくまでもお米です。
農業大学校を卒業後、花き市場で5年、酪農ヘルパーとして10年働きながらハウスでトマトを栽培するなど早朝から晩まで働き詰めで資金を貯めた村上さん。作業小屋を建て、農機具を揃えていきました。地域の人たちから譲ってもらった農機具もあり、地域の支えがあったからこそと村上さんは感謝しています。
好きなことは疲れ半分、成果は倍という村上さん。働きづめの日々はスリルがあって面白かったと振り返ります。地域の人から頼まれた田んぼの世話は断らず引き受けていったそうです。今では16ヘクタールもの規模になりました。
地域の人から教えてもらったというわら細工をお手伝いしました。正月飾りのしめ縄づくりはご近所さんから頼まれるほどの腕前!地元の小学校にも教えにいくそうです。あっという間に見事なしめ縄飾りが出来上がりました。
村上さんの新米・キヌヒカリで妻の典子さんがおにぎりを作ってくださいました。ありがとうございます。
外で食べるおにぎりのおいしいこと!一粒一粒しっかり味が感じられます。本気で育てたお米はやっぱり違います‼
これからの時代のお米作りはおいしいのは当たり前。きっちりした時期にしっかりした仕事をして預かった農地を荒らさない。村上さんの目指す農業です。典子さんはそんな真吾さんが米作りのために準備していた姿を間近に見て「この人は田んぼする人」だと感じて支えていたそうです。村上さんの夢はまだまだ広がっています。
村上真吾さんの夢は...
「これから先、規模を大きくして、若い従業員を雇ってしっかり教え込んで、将来独立してもらうことで仲間を増やして地域の農業を守っていきたいです。僕は年をとった時に山を買って山で遊びたいなと思います。」(村上さん)
【滋賀編】
滋賀県の東部、愛荘町にやってきました!空が広くて気持ちがいいところです!
今回の夢追人は森治久さん。メーカーのエンジニアを55歳で退職し、農業大学校で1年農業を学んだあと、就農して10年目のファーマーです。 JA東びわこ経営管理委員、地域の出荷者部会副部会長としても活躍しています。
お米、トマトのほか、地域で昭和29年ごろから栽培が始まった赤いかぶら、万木(ゆるぎ)かぶを生産しています。現在、地域で万木かぶの生産をしているのは森さんだけだそうです。
収穫された万木かぶは、漬物用として出荷されるほか、伝統的な方法で森さん自身がぬか漬けした八木菜漬けとして販売されます。 八木菜漬けは、収穫後、洗って束にして5日干して甘味を増したあと、15日間漬け込みます。毎年、遠方からも注文があり、リピーターのファンも多いそうです。
圃場を引き継いだお父さんからはあまり教えは請わず、自分のやり方で試行錯誤しながら独自に農業を営んできたという森さん。でも一人なったことで、人と人とのつながりの大切さを改めて感じているそうです。
圃場近くの直売所で売られているのは、間引いた小さめの万木かぶ。売り場に来たお客さんとはリモートでやり取りができるようになっています!
左は「酢漬け」、右は「きりごみ」。 きりごみは、直売所でも販売している小さめの万木かぶを1日干して、1日塩でつけたものです。試食した稲富リポーター、おいしさのあまりご飯が止まりませんでした!
森さんの夢は...
「農業を始めて10年経って、そのすばらしさがわかってきた。農業のすばらしさを伝えていきたい。」
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