番組審議会

4月番組審議委員会

開催日 令和4年4月25日(月)午後4時~5時30分
開催場所 KBS京都放送会館 3階 第3会議室
出席者 審議委員9名

議題

テレビ放送番組の種別について

ラジオ番組『妹尾和夫のパラダイスKyoto
~あすの、きょうとへ。スペシャル』について合評

 例会ではまず、テレビ放送番組の種別の公表制度に基づき、テレビ編成局長が2021年10月~2022年3月までの期間の毎月第3週の「放送番組の種別ごとの総放送時間」、「CMの総放送時間」、「個々の放送番組の種別」について説明を行いました。
 番組の合評では、今月の合評対象番組であるラジオ番組『妹尾和夫のパラダイスKyoto ~あすの、きょうとへ。スペシャル』について、各委員が意見を述べました。
 制作担当者からは「東日本大震災から11年が経ち、今年の3月11日が金曜日でしたので、『妹尾和夫のパラダイスKyoto』後半部分をスペシャルにしてお送りしました。妹尾さん自身が阪神淡路大震災を経験され、災害関連の放送に携わっていましたので、そのときの思いもありつつ、大きな震災について非常に心を痛めて見守っている方です。このスペシャル企画を担当するに当たり、適任ではないかということになりました。後半部分はいくつかの企業にスポンサードされた企画という構成ですので、うまく融合させてパラダイスKyotoの良さを発揮しながら作りました。」との説明がありました。
 委員からは「全体的にじっくり、しみじみと聞くことができました。」「東日本大震災も11年が経ち、すでに若い人たちには実感が無い状態になっているのではないか。」「震災に関する内容はラジオで聞く方が心にしっかり入ってくる。」「リスナーから寄せられた震災への備えを紹介するコーナー、『災害と人権』や『ドローンの災害時の利用』に関するコーナーが良かった。」「個人の備えだけでなく社会全体としてどんな対策をしていくか、もう少し具体的な指摘があっても良かった。」「情報弱者の問題への具体的対策があまり語られていなかった。」「報道機関は人と人をつなぐ重要な役割を持っている。」「京都も周辺に活断層を抱えている。これから先の未来に対して震災のときの教訓をもう一度『我が事』に置きなおせるかがポイント」「3.11と防災の話題が番組の中で行ったり来たりしているので、時間帯で分けたらどうか。」「番組全体として少し感傷的な感じがあった。」「感傷的にならずプロ意識を持ち、無機質で報道してほしい。」「妹尾さんがしゃべりすぎて震災経験者の話が止まっている部分があった」「災害と人権というテーマが唐突に出てきた」「地震と原発など、意見が分かれる分野の話題にも、難しさはあるが挑戦してほしい」「被災地のことについては未だに課題が山積みなので、今後も取り上げてほしい」「この番組の内容は時代の流れを感じない、違う次元で進んでいる。」「番組にも若い人の新鮮な感性を求めたい。」などのご意見をいただきました。

(番組審議会事務局)

令和3年度 株式会社京都放送 番組審議会委員(4月例会出席者)
若林 卯兵衛 (株)若林佛具製作所 取締役相談役
平林 幸子 京都中央信用金庫 相談役
松本 和加子 京都市文化観光資源保護財団 専務理事
松田 規久子 京都新聞社 編集局文化部長
雨宮 章 京都府立府民ホール及び文化芸術会館 館長
寺脇研 京都芸術大学 理事
鈴鹿 可奈子 聖護院八ッ橋総本店 専務取締役
新村 恭 一般財団法人 新村出記念財団 嘱託
森本 淳生 京都大学人文科学研究所 准教授

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