番組審議会

9月番組審議委員会

開催日 令和4年9月26日(月)午後4時~5時30分
開催場所 KBS京都放送会館 3階 第3会議室
出席者 審議委員8名

議題

ラジオ番組『歌は世にもつれ 世は歌にもつれ ああ日本の音楽百年史』について合評

 例会ではまず、テレビ編成局長、ラジオ編成制作局担当取締役からテレビ・ラジオ10月改編のポイントが説明されました。
 テレビ編成局長からは「10月改編では番組自体の変更は最小限に留め、京都コンテンツの拡充に一層取り組むということを柱に据えました。京都の文化財や伝統芸能・伝統工芸にさらに密着して『京都の美』を発信していきたいと思っています。そして『おやじ京都呑み』や『京都・味の大捜査線リターンズ』はさらにエンターテイメント性を高めて、京都の新しい魅力を掘り起こしていきたいと思っています。京都コンテンツの拡充は京都の魅力発信、ブランド力の向上だけではなく、京都の活性化、持続可能な京都というものに貢献できると考えております。今年は初めて冬の京都を紹介する番組にも挑戦します。また、番組審議会の模様をお送りする『アクセスKBS』は11月から放送時間を変更して、第2土曜日の午後5時35分からの放送となります。」との説明がありました。
 ラジオ編成制作局担当取締役からは、「ラジオのこの秋の改編は必要最小限で、改編率は5.3%となっています。『笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ』は10月末にKBSホールで6000回の記念イベントもやりながら、リスナーとの交流も図っていきたいと思います。若手のリスナーを開発することでは、吉本興業の若手で新進気鋭の『もも』の1時間番組を土曜日の午後6時から放送します。また、土曜の正午から1時間放送している『森脇健児のサタデースタジアム』を通年編成します。」との説明がありました。
 番組の合評では、今月の合評対象番組であるラジオ番組「歌は世にもつれ 世は歌にもつれ ああ日本の音楽百年史」について各委員が意見を述べました。
 まず制作担当者からは「この番組は今年の5月29日・日曜日のお昼12時から放送しました。出演者の細川周平さんは音楽学者として現在は京都市立芸術大学伝統音楽研究センターの所長をなさっておられます。『近代日本の音楽百年―黒船から終戦まで』という書籍を刊行されまして、その内容がとても面白く、紹介したいと思い、番組制作をスタート致しました。一緒におしゃべりしていただきました桂二葉さんは透き通った声質とはっきりした口調が、細川さんの話し方・声質との相性が非常にいいと思い、聞き手としてご出演いただきました。音楽百年史ということをうたっていながら、現代の音楽までにはたどり着いていないというところがありますので、第二弾などを企画しながら、皆様からのご意見をお聞きして次の作品に繋げていきたいと思っております。」との説明がありました。
 委員からは「本当に楽しく聴かせてもらった。流れている曲は知らないものだったが、テンポが良く、あっという間の60分だった。」「桂二葉さんの合いの手が素晴らしく、細川先生の話をきちんと受け止めて対話していた。」「細川先生の説明がわかりやすく話の展開もテンポも良かった」「パワフルで楽しい歌をたくさん知ることができた。」「続編やシリーズ化を考えてほしい」「日本人が西洋音楽に出会ったのは、本当に1854年の黒船来航の際なのか?」「時代と西洋音楽の関係のプロセスの話があれば良かった」「日本の音楽百年史というタイトルにしてはかなりマニアックであり、部分的で非常に違和感があった。一般のリスナーに60分聴かせるのはしんどくないか」「大変難しい話なので、今後続けるのであれば十分に整理することが必要」などのご意見をいただきました。
 最後に事務局から、来年4月1日付での放送基準改正に向けた番組審議会への諮問について資料の配布と説明が行われ、委員に対し、10月例会での答申をお願いしました。

(番組審議会事務局)

令和4年度 株式会社京都放送 番組審議会委員(9月例会出席者)
若林 卯兵衛 (株)若林佛具製作所 取締役相談役
平林 幸子 京都中央信用金庫 相談役
松本 和加子 京都市文化観光資源保護財団 専務理事
雨宮 章 京都府立府民ホール及び文化芸術会館 館長
寺脇研 京都芸術大学 理事
鈴鹿 可奈子 聖護院八ッ橋総本店 専務取締役
新村 恭 一般財団法人 新村出記念財団 嘱託
森本 淳生 京都大学人文科学研究所 准教授

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