番組審議会
1月番組審議委員会
開催日 | 令和5年1月23日(月)午後4時~5時30分 |
開催場所 | KBS京都放送会館 3階 第3会議室 |
出席者 | 審議委員8名 |
議題
テレビ番組 「~京都紅葉生中継2022~"キリトリ"限りある空間を愉しむ」について合評
番組の合評では、今月の合評対象番組であるテレビ番組「~京都紅葉生中継2022~"キリトリ"限りある空間を愉しむ」について各委員が意見を述べました。
制作担当者からは「この番組は、弊社のスタジオではなく、寺院や紅葉の名所といったところにスタジオを設けること、中継先からのリポートやテーマに関してのVTRの紹介で、今の京都ならではの風景を映し出すことによって、秋の京都の彩りをゆったりご覧いただく番組です。この番組はBS11との共同制作で、KBS京都のローカル放送とBS11での全国放送なので、京都の方と全国の京都をご存知ない方がご覧いただくことを念頭に置いて、多くの視聴者層にご覧いただけるよう制作をしました。今回、圓光寺を選んだ理由は、本堂から庭の方を見ると正面が大きく開けていて、そこにもみじの木が植えられている景色は、屋根の縁と地面の境目がちょうどシネマサイズのような見え方で、非常に画になるということで選びました。同時にテーマ設定として、あえて区切られた風景を含めた形でもみじを楽しむテーマ設定をしようということで、今回の"キリトリ"限りある空間を愉しむをテーマに設定しました。テーマに沿ったVTRでの紹介がまず切り絵作家。文字通り切り取る表現になるのですが、メインに選ぶところの景色を切り取る、さらにその一つ一つの景色を線で区切ってカッターで切り取っていくということでご出演いただきました。さらには、切り取られた限定の空間ということで、京都らしい取材先を考えた結果、坪庭が良いのではということで、坪庭の写真集を出されている写真家の水野克比呂さんにご出演いただき坪庭の魅力を紹介しました。また、インスタ映えるするというところも取り入れるために、京都府内各所にある窓から紅葉を楽しめる4ヶ所のお寺を選んで紹介するVTR、あともう一つは空間限定だけでなく、期間限定で楽しむ日常アートということで、異色ではありましたが、弁当アーティストとネイリストにご出演いただいて、紅葉を連想するような作品を作っていただいたVTRを作成しました。当日、一番残念だったのが圓光寺のもみじが思っていた通りに赤くなっていなく、黄色が非常に目立ち「紅葉感」が出せなかったところでした。特に、出演者のすぐ後ろ辺りのもみじがかなり黄色かったので、大塚さんの赤い衣装がすごく目立った感じになってしまいました。」との説明がありました。
委員からは「スタジオの話を絞り込み、VTRや中継あるいは音楽の生演奏などがありテンポよく展開する工夫があったので、2時間近い番組であったが飽きずに見ることができた」「サンポーニャ&ケーニャの演奏は、南米楽器が日本の風景に合っていって聞き惚れた」「弁当アーティストやネイリストの方が、本当の限りある空間で作る紅葉のアートという発想が面白かった」「大塚寧々さんがとても素直で前向きに出演者を助けるような反応で良い印象を受けた」」「紅葉をテーマにネイルをデザインされることに驚き、また3時間もかかることにさらに驚いた」「せっかくの生中継なので紅葉狩りを連想させる番組作りでも良かった」「紅葉だけで2時間の番組は長いので、1時間で京都の自然や風物行事を紹介しながら、全国皆さんに見てもらう番組を作ってほしい」「高台寺や二条城などみんなが知っている中継先となっていたが、京都市外も取り上げてほしい」「VTRで紹介されたもみじがあまりにも鮮やかだったので、スタジオの後ろの黄色が余計に目立ったのではないか」「中継場所の紅葉だけでなく、今見頃の場所を紹介できると臨場感があるのではないか」「京都人が密かに紅葉を楽しんでいる場所があるはずなので、そういった場所を紹介してほしい」「紅葉名所のエピソードを含め、ストレートに紹介するほうがよかったのではないか」などのご意見をいただきました。
(番組審議会事務局)
令和4年度 株式会社京都放送 番組審議会委員(1月例会出席者) | |
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若林 卯兵衛 | (株)若林佛具製作所 取締役相談役 |
平林 幸子 | 京都中央信用金庫 相談役 |
松本 和加子 | 京都市文化観光資源保護財団 専務理事 |
松田 規久子 | 京都新聞社 編集局文化部長 |
雨宮 章 | 京都府立府民ホール及び文化芸術会館 館長 |
鈴鹿 可奈子 | 聖護院八ッ橋総本店 専務取締役 |
新村 恭 | 一般財団法人 新村出記念財団 嘱託 |
森本 淳生 | 京都大学人文科学研究所 准教授 |