番組審議会

10月番組審議委員会

開催日 令和4年10月24日(月)午後4時~5時30分
開催場所 KBS京都放送会館 3階 第3会議室
出席者 審議委員7名

議題

2023年4月1日付 放送基準改正についての答申

放送番組の種別(2022年4月~9月分)について

テレビ番組『祇園祭 鷹山復興への道』について合評

 例会ではまず、9月例会で諮問した2023年4月1日付での放送基準改正について委員に確認したところ、意見や異議などは無く、放送基準改正が妥当であるという答申がありました。
 その後、テレビ放送番組の種別の公表制度に基づき、テレビ編成局長が今年4月から9月の期間の毎月第3週の「放送番組の種別ごとの総放送時間」「CMの総放送時間」「個々の放送番組の種別」について報告しました。
 番組の合評では、今月の合評対象番組であるテレビ番組『祇園祭 鷹山復興への道』について各委員が意見を述べました。
 制作担当者からは「鷹山が196年ぶりに復興するということで、3年にわたり追いかけて制作しました。鷹山のみなさんがコロナ禍で追い詰められたからこそ、かえって集中して技術を習得されていくのをみなさんにお伝えしたいと思いながら、見終わった後に胸がほっと温まるような番組を目指しています。鷹山で動きがある都度取材に行っており、6割近くディレクター本人がカメラを回しています。誰か一人を追いかけるというスタイルではなく、主要な方々何人かをピックアップして、その周囲にスポットを当てるという構成にしました。また、7月24日が祇園祭山鉾巡行・後祭の本番で、放送が8月7日だったことから、大変編集時間が短く、100時間くらいカメラを回していたのを2週間で1時間にまとめるというのは苦労しました。ただ、祭りの熱が冷めやらぬ時期に放送できたのは良かったと思っています。」との説明がありました。
 委員からは「いろんな困難がある中で、それを乗り越えて鷹山が復興するという感動的な番組であった」「様々な形で関わる多くの人たちの熱意が伝わってきた、優れたドキュメンタリーだった」「貴重な記録であり、ドラマチック感がある番組だった」「3年にわたり100時間収録した価値はあった」「KBSでないと作れない番組だ」「鷹山と真摯に向き合って、年数と気持ちをこめてカメラを回していたからこそできた作品」「すべての映像が地元ならではの財産だ」「鷹山のいろんな方が出て来られたので、人間の群像劇が面白かった」「鷹山のみなさんの仕事のときの顔と、お祭りのときの顔の両方が見られて良かった」「自然体の映像は観ていて爽やかでした」「もう少し補足しながら再編集して、何回か放送する価値がある番組だ」「こういう題材はドキュメンタリー映画として製作してみてはどうか」「ぜひ続編を作ってください」「番組には肯定的な印象を持っているが、祇園祭における固定的なジェンダー役割が番組を通じて一貫して映し出されていることに違和感があった」「女性が登場しないことについて、伝統的なところは変えようが無いのではないか」「きめ細かく取り上げていたが、資金的な苦労に触れられていなかった」などのご意見をいただきました。

(番組審議会事務局)

令和4年度 株式会社京都放送 番組審議会委員(10月例会出席者)
平林 幸子 京都中央信用金庫 相談役
松田 規久子 京都新聞社 編集局文化部長
雨宮 章 京都府立府民ホール及び文化芸術会館 館長
寺脇 研 京都芸術大学 理事
鈴鹿 可奈子 聖護院八ッ橋総本店 専務取締役
新村 恭 一般財団法人 新村出記念財団 嘱託
森本 淳生 京都大学人文科学研究所 准教授

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