番組審議会

4月番組審議委員会

開催日 令和5年4月24日(月)午後4時~5時30分
開催場所 KBS京都放送会館 3階 第3会議室
出席者 審議委員9名

議題

ラジオ番組『神さんのひとやすみ ~祇園祭・鷹山 令和へ羽ばたく』について合評

 番組の合評では、今月の合評対象番組であるラジオ番組「神さんのひとやすみ~祇園祭・鷹山 令和へ羽ばたく~」について各委員が意見を述べました。
 制作担当者からは「鷹山が復興されるということで、私どもスタッフが3年ほど前から取材を続けており、1年前の唐櫃巡行など取材していたものを、昨年7月の巡行に合わせて特別番組として放送しました。内容的には、復興を待ちに待っていた町衆の方々の声を中心に編集しています。特に鷹山保存会理事長、囃子方の皆さんの声が中心となっています。囃子方であれば、鷹山の祇園囃子が突然できるわけではなく、それまでに南観音山や北観音山などに出向いて練習をされる。また、現存しなかった囃子をすべて編曲して作っていかれる苦労。車方の方は、当日初めて山鉾を建てて町を巡行しますが経験がないので、1年、2年も前から各山鉾に出向かれて皆さん練習をしている。当日も、先祭のときにいろいろな山や鉾町にお邪魔をし、練習をして初めて後祭の巡行で辻回しを行った。そんな鷹山復興に携わった皆さんの感想や意見を集約しました。番組の最後は「無事巡行ができて良かった」という皆さんの喜びの声をなるべく出したいと思い、最後にいろいろな方の手拍子みたいな音声が入っていましたが、そういったところで196年ぶりに復興した鷹山の初日を表現しました。」との説明がありました。
 委員からは「復興に関わった方々の熱意がよく伝わってきたし感動的であった」「膨大なインタビューの中から、重要な発言を選び出してうまくひとつの番組に仕上がっていた」「番組のインタビューのほとんどが男性で、祇園祭のジェンダー問題を感じた」「復興までの経過や苦労をもう少し深く出してもらった方が良かった」「ラジオで初めて聞いた方が、今誰が話しているのか、この人はどういう人なのかがわかるのか疑問である」「ナレーションで淡々と説明されるが、番組内での会話が京都弁で、思いが強かったので対照的でよかった」「歴史的価値があるので、写真などを加えて編集し、インターネット上で公開してほしい」「祇園祭はひとつの山鉾だけの努力では絶対復活しないっていうところを伝えて欲しかった。」「最後の辻回しで町内に入ってきたところは、本当に良い音だと思った」「鷹山復興の一番の原動力はみんなが祭り好きであるということが伝わった」「お囃子に蝉時雨の鳴き声が音声でかぶるといいシーンだと思った」「鷹山のテレビでの特別番組を10月に審議をしたが、なぜ今ラジオ番組の審議をするのか。同時に審議してもいのでは」などのご意見をいただきました。

(番組審議会事務局)

令和4年度 株式会社京都放送 番組審議会委員(4月例会出席者)
若林 卯兵衛 (株)若林佛具製作所 取締役相談役
平林 幸子 京都中央信用金庫 相談役
松本 和加子 京都市文化観光資源保護財団 専務理事
松田 規久子 京都新聞社 編集局文化部長
雨宮 章 京都府立府民ホール及び文化芸術会館 館長
寺脇 研 京都芸術大学 理事
鈴鹿 可奈子 聖護院八ッ橋総本店 専務取締役
新村 恭 一般財団法人 新村出記念財団 嘱託
森本 淳生 京都大学人文科学研究所 教授

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