・ラジオ番組『夏のおもかげ』について合評

例会ではまず、報道制作局担当取締役、ラジオ編成制作局長からテレビ・ラジオ10月改編のポイントが説明されました。

報道制作局担当取締役からは「上半期のテレビ放送では、祇園祭の前祭 (さきまつり)、五山送り火の中継が、視聴エリアでの「占拠率」がナンバーワンとなりました。放送の時間帯で一番にKBSテレビを見ていただいたという結果ですので、京都コンテンツの充実を考えながら10月改編をしました。新番組では、「SUNNYTIME」の月1回のコーナーであった、予備校の先生村瀬哲史 (むらせあきふみ)さんが京都の人気スポットにまつわるクイズを出すコーナーをスピンオフし、「ガッ地理！クイズ」を25分、月1回の番組をはじめます」と説明がありました。

ラジオ編成制作局長からは「10月改編では、月曜日から金曜日まで朝の6時15分から「S-PERK (スパーク)」という番組がはじまります。これは、71年間続いていた「歌のない歌謡曲」が9月いっぱいで終了となり、新しい音楽番組をスタートすることになりました。自社制作のワイド番組は大きく変わりませんが、土曜日の夜6時から1時間「松永良平 (まつながりょうへい)の6時だヨ！3345ー (さんさんよんごー)！」がはじまります。松永良平さんはレコード店に勤めながら音楽ライターをされている方で、この「33」「45」はレコードの回転数にちなんでおり、レコードしかかけない音楽番組になります。金曜日の夜6時から生放送で「ももの桃源郷」をはじめます。吉本の若手漫才師で、すでに収録番組を放送していましたが、この10月から生放送に昇格し「ヨルナマ！ももの桃源郷」としてリスタートします」との説明がありました。

番組の合評では、今月の合評対象番組であるラジオ番組「夏のおもかげ」について各委員が意見を述べました。

制作担当者からは「8月16日夜6時から放送した、五山送り火当日の京都を舞台とした短編小説「夏のおもかげ」を、ラジオ朗読劇という30分の特別番組をご視聴いただきました。五山送り火の当日に放送し、番組終了後の午後8時から五山送り火に点火がされるということで、この小説のような思いを持って聴かれた方もいらっしゃるでしょうし、自分が過去の経験に思いを馳せて聞かれた方もいらっしゃると思います」と説明がありました。

委員からは「五山送り火の日にこの番組を放送したのはよかった」「目の前に風景が浮かび、地元の温かさを感じられる番組だった」「朗読劇とラジオの相性がよく聴きやすかった」「せっかくのよい番組なので事前告知をしてほしかった」「京都の魅力を伝える新しい手法になるのではないか」などの意見をいただきました。

(番組審議会事務局)

令和5年度　株式会社京都放送　番組審議会委員 (9月例会出席者)