番組審議会

10月番組審議委員会

開催年月日
令和6年10月28日(月)午後4時~5時00分
開催場所
KBS京都放送会館 3階 第3会議室
委員の出席
森本淳生、平林幸子、松本和加子、野村多加世、松本邦子、山本範子
議題

放送番組の種別(2024年4月~9月分)・テレビ番組『炎の継承 大文字送り火』について合評

例会ではまず、テレビ放送番組の種別の公表制度に基づき、テレビ編成局長が今年4月から9月の期間の毎月第3週の「番組種別ごとの総放送時間」「CMの総放送時間」「個々の放送番組の種別」について報告しました。

その後、今月の合評対象番組であるテレビ番組「炎の継承 大文字送り火」について各委員が意見を述べました。
制作担当者からは「伝統行事・京都五山送り火のひとつ大文字送り火について、準備から点火当日、翌日に至るまでを追いかけたドキュメンタリーです。8月16日の点火当日は有名ですが、その背後にある準備作業や行事に従事する人々の素顔は知る機会がほとんどありません。行事を守り継承するためにどのような作業が行われ、どのような思いで取り組んでおられるのか。1年の活動を記録したいと企画しました。保存会の会員数が減少している現状、子どもに継いでほしいという若手会員の願い、高齢となり次の世代へ引き継いでいきたいという思いを強くするベテランなど、大文字保存会の2023年~2024年現在の姿を取材しています。予算の関係上、8月16日以外は1人で撮影しました。1年に何度も同じ人間が取材に伺った結果少しずつ関係性が近くなり、だからこそお話しいただけた内容もありましたが、一方でカメラワークや音声の質などの面で足りない部分があったという反省もあります。取材をするに際して保存会から「個人を主人公にする形にはしないでほしい」との依頼がありましたので、理事長を中心にしつつも、理事や若手の会員など数人にお話を伺う形を取り、個人の人生を追うようなドラマチックな形にできなかったことは構成の悩みの一つでした。」と説明がありました。
委員からは「ドキュメンタリーとして見ごたえがあった」「時系列で追っているので、分かりやすい」「カメラワークを気にされていたが、全く問題なかった」「作られたドラマ性がなく、好感が持てる構成」「長年京都に住んでいるが知らないことが多く、勉強になった」「若い方が"逃げ回ってたけど、家のことやしなぁ"と意識の変化を語っていたのが印象的」「女性を全く取り上げていなかったことに違和感があった」「ジェンダー問題は海外から批判を受ける可能性があるので、制作する側としての自覚も必要」などの意見をいただきました。


(番組審議会事務局)

令和6年度 株式会社京都放送 番組審議会委員 (10月例会出席者)

森本 淳生京都大学人文科学研究所 教授
平林 幸子元京都中央信用金庫 副理事長
松本 和加子京都市文化観光資源保護財団 専務理事
野村 多加世立命館中学校・高等学校 非常勤講師
松本 邦子㈱京都新聞社 編集局 文化部長
山本 範子京都府立府民ホール及び文化芸術会館 館長
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