西国三十三所・第十一番札所は、世界遺産にも登録されている真言宗醍醐派の総本山、醍醐寺。春は桜、秋は紅葉の名所としても知られ、豊臣秀吉が贅の限りを尽くしたと言われる<醍醐の花見>を行ったことでも有名です。札所本尊の准胝(じゅんてい)観世音菩薩は、多くの仏を誕生させた<仏の母>とも呼ばれます。普段は厨子の中に祀られている秘仏ですが、毎年5月18日の大法要の際に開扉され、その姿を見ることができます。
2017年6月19日 放送
西国三十三所・第十一番札所は、世界遺産にも登録されている真言宗醍醐派の総本山、醍醐寺。春は桜、秋は紅葉の名所としても知られ、豊臣秀吉が贅の限りを尽くしたと言われる<醍醐の花見>を行ったことでも有名です。札所本尊の准胝(じゅんてい)観世音菩薩は、多くの仏を誕生させた<仏の母>とも呼ばれます。普段は厨子の中に祀られている秘仏ですが、毎年5月18日の大法要の際に開扉され、その姿を見ることができます。
草創1300年の歴史を誇る、西国三十三所観音巡礼。信仰を求めて、観音霊場を巡るこの旅は、江戸時代に庶民の間でも広がりをみせます。観音菩薩像の美しさは、国内だけでなく海外からも注目を集めており、現在でも御朱印帳を片手にご利益を求めて巡礼する人は多く、近年の仏像ブームも相まって、外国人も訪れる世界的な巡礼路になっています。
番組では、その三十三ヵ寺の一つ一つを、4Kで撮影した美しい映像で紹介。ご本尊の観音様はもちろん、ご住職の法話もまじえながら「慈悲の心」を伝えます。また、その寺にまつわる歴史や云われ、エピソード、見どころのほか、休憩処で食べるその土地ならではの銘菓もあわせて紹介していく紀行番組です。