西国三十三所、第二十二番札所・総持寺。今昔物語集にも記される"亀の恩返し"の説話でも有名なお寺で、本尊の千手千眼観世音菩薩像は亀の背に乗るという珍しい姿をしている。戦火にあった際に下半身が炭になりながらもその姿を保ったところから"火防せ(ひぶせ)観音"とも呼ばれ、崇められている。また寺を開いた藤原山蔭(やまかげ)は、現在の日本料理の元となる庖丁道の創始者としても名高く、今も多くの料理人が参拝に訪れる。
2017年9月18日 放送
西国三十三所、第二十二番札所・総持寺。今昔物語集にも記される"亀の恩返し"の説話でも有名なお寺で、本尊の千手千眼観世音菩薩像は亀の背に乗るという珍しい姿をしている。戦火にあった際に下半身が炭になりながらもその姿を保ったところから"火防せ(ひぶせ)観音"とも呼ばれ、崇められている。また寺を開いた藤原山蔭(やまかげ)は、現在の日本料理の元となる庖丁道の創始者としても名高く、今も多くの料理人が参拝に訪れる。
草創1300年の歴史を誇る、西国三十三所観音巡礼。信仰を求めて、観音霊場を巡るこの旅は、江戸時代に庶民の間でも広がりをみせます。観音菩薩像の美しさは、国内だけでなく海外からも注目を集めており、現在でも御朱印帳を片手にご利益を求めて巡礼する人は多く、近年の仏像ブームも相まって、外国人も訪れる世界的な巡礼路になっています。
番組では、その三十三ヵ寺の一つ一つを、4Kで撮影した美しい映像で紹介。ご本尊の観音様はもちろん、ご住職の法話もまじえながら「慈悲の心」を伝えます。また、その寺にまつわる歴史や云われ、エピソード、見どころのほか、休憩処で食べるその土地ならではの銘菓もあわせて紹介していく紀行番組です。