西国三十三所・第十四番札所は、三井寺。天智、天武、持統、三代の天皇の産湯に使われた霊泉が湧くことから「御井」の寺、転じて三井寺と呼び親しまれてきました。また金堂南側の広場には、その音色の素晴らしさから日本三名鐘の一つに数えられる「三井の晩鐘」があります。札所本尊は秘仏とされ、三十三年に一度の開帳と定められていますが、その姿を模したお前立ちはいつでも拝観することができます。その他にも文化財収蔵庫では、狩野光信のふすま絵や、「笠ぬげ観音」などを見ることができます。
2017年7月17日 放送
西国三十三所・第十四番札所は、三井寺。天智、天武、持統、三代の天皇の産湯に使われた霊泉が湧くことから「御井」の寺、転じて三井寺と呼び親しまれてきました。また金堂南側の広場には、その音色の素晴らしさから日本三名鐘の一つに数えられる「三井の晩鐘」があります。札所本尊は秘仏とされ、三十三年に一度の開帳と定められていますが、その姿を模したお前立ちはいつでも拝観することができます。その他にも文化財収蔵庫では、狩野光信のふすま絵や、「笠ぬげ観音」などを見ることができます。
草創1300年の歴史を誇る、西国三十三所観音巡礼。信仰を求めて、観音霊場を巡るこの旅は、江戸時代に庶民の間でも広がりをみせます。観音菩薩像の美しさは、国内だけでなく海外からも注目を集めており、現在でも御朱印帳を片手にご利益を求めて巡礼する人は多く、近年の仏像ブームも相まって、外国人も訪れる世界的な巡礼路になっています。
番組では、その三十三ヵ寺の一つ一つを、4Kで撮影した美しい映像で紹介。ご本尊の観音様はもちろん、ご住職の法話もまじえながら「慈悲の心」を伝えます。また、その寺にまつわる歴史や云われ、エピソード、見どころのほか、休憩処で食べるその土地ならではの銘菓もあわせて紹介していく紀行番組です。