西国三十三所、第二十九番札所・松尾寺(まつのおでら)。"若狭富士"とも呼ばれる青葉山の中腹に建つ、奈良時代の初めに威光(いこう)上人が開いたお寺で、それから千三百年の間、農業や車馬交通の守護仏としてあつい信仰を集めてきました。本尊は西国三十三所でも唯一の馬頭観世音菩薩で、境内には鳥羽天皇お手植えと伝わるイチョウの木があり、宝物殿には快慶作の阿弥陀如来坐像をはじめとする文化財も多いなど、見どころたっぷりのお寺です。
2017年11月20日 放送
西国三十三所、第二十九番札所・松尾寺(まつのおでら)。"若狭富士"とも呼ばれる青葉山の中腹に建つ、奈良時代の初めに威光(いこう)上人が開いたお寺で、それから千三百年の間、農業や車馬交通の守護仏としてあつい信仰を集めてきました。本尊は西国三十三所でも唯一の馬頭観世音菩薩で、境内には鳥羽天皇お手植えと伝わるイチョウの木があり、宝物殿には快慶作の阿弥陀如来坐像をはじめとする文化財も多いなど、見どころたっぷりのお寺です。
草創1300年の歴史を誇る、西国三十三所観音巡礼。信仰を求めて、観音霊場を巡るこの旅は、江戸時代に庶民の間でも広がりをみせます。観音菩薩像の美しさは、国内だけでなく海外からも注目を集めており、現在でも御朱印帳を片手にご利益を求めて巡礼する人は多く、近年の仏像ブームも相まって、外国人も訪れる世界的な巡礼路になっています。
番組では、その三十三ヵ寺の一つ一つを、4Kで撮影した美しい映像で紹介。ご本尊の観音様はもちろん、ご住職の法話もまじえながら「慈悲の心」を伝えます。また、その寺にまつわる歴史や云われ、エピソード、見どころのほか、休憩処で食べるその土地ならではの銘菓もあわせて紹介していく紀行番組です。