琵琶湖の東、中山道の宿場町として栄えた高宮宿。この地に、古代より多くの参拝者を集め、宿場に賑わいをもたらしたお社(やしろ)があります。それが多賀大社。国産み、神産みの大業を成された、伊邪那岐大神と伊邪那美大神を祀り、庶民からは「お多賀さん」と呼び親しまれてきました。その信仰は庶民に留まらず、太閤秀吉との縁も深く、秀吉の寄進により作られたとされる奥書院庭園など、境内は見所に溢れています。今回は滋賀県多賀町のごりやくさん、多賀大社をご紹介します。
2019年9月30日 放送
琵琶湖の東、中山道の宿場町として栄えた高宮宿。この地に、古代より多くの参拝者を集め、宿場に賑わいをもたらしたお社(やしろ)があります。それが多賀大社。国産み、神産みの大業を成された、伊邪那岐大神と伊邪那美大神を祀り、庶民からは「お多賀さん」と呼び親しまれてきました。その信仰は庶民に留まらず、太閤秀吉との縁も深く、秀吉の寄進により作られたとされる奥書院庭園など、境内は見所に溢れています。今回は滋賀県多賀町のごりやくさん、多賀大社をご紹介します。
神社に参詣することで与えられる「御利益」。その多くは、その神社がなぜ造られたのかという、ご由緒に由来します。
日本人は岩や滝、巨木や陽の光など、自然の中に「神」を感じ、その土地を敬ってきました。今で言う“パワースポット”ですが、それはやがて、その地に暮らす人々の守り神として敬われ、祠や社が築かれ、これが神社の原型になったと認められます。
即ち、神社が与えてくれる「御利益」とは、遡っていけば、その土地を愛する人々の心が原点にあるとも捉えられます。
本番組は、上記の視点より、全国各地の「御利益が得られる」として有名な神社を訪ねて、その御利益に込められた心の形をひもとき、その土地の歴史、風土、特産品などを紹介する、あらたな視線の紀行番組です。