放送内容
第45回 貴船神社
2020年10月26日 放送
京都市北部、北山山系。標高約700メートルの貴船山の麓に家並が続きます。古くから京の奥座敷として親しまれてきた町「貴船」です。貴船川は、いくつもの支流と流れを一つにし、やがては鴨川、そして淀川となる「源の水」のひとつ。命を支える「尊い水」。一方で災害をも引き起こす「恐ろしい水」。その流れを司り、人々の暮らしを見守り続けてきたのが貴船神社に鎮まられる高龗神(タカオカミノカミ)です。水の神様として、古来、朝廷や民人の崇敬を集め、全国約500社にのぼる貴船神社の総本宮。京都市に坐すごりやくさん、貴船神社を紹介します。
番組概要
神社に参詣することで与えられる「御利益」。その多くは、その神社がなぜ造られたのかという、ご由緒に由来します。
日本人は岩や滝、巨木や陽の光など、自然の中に「神」を感じ、その土地を敬ってきました。今で言う“パワースポット”ですが、それはやがて、その地に暮らす人々の守り神として敬われ、祠や社が築かれ、これが神社の原型になったと認められます。
即ち、神社が与えてくれる「御利益」とは、遡っていけば、その土地を愛する人々の心が原点にあるとも捉えられます。
本番組は、上記の視点より、全国各地の「御利益が得られる」として有名な神社を訪ねて、その御利益に込められた心の形をひもとき、その土地の歴史、風土、特産品などを紹介する、あらたな視線の紀行番組です。
ナレーター
余 貴美子(よ きみこ)