放送内容
第9回 大山祇神社
2019年11月25日 放送
青い海に点々と浮かぶ島々を、白い橋が結ぶ、しまなみ海道。その中程に、日本全土を守護する神様が鎮まる神社があります。大山祇神社。御祭神は国津神の代表ともいえる大山積神。奈良時代の初めに創建され、ほどなく「日本総鎮守」の号を下賜された古社ですを源義経が奉納した甲冑の他、690点もの国宝や重要文化財を拝観することもでき、宝の社といった趣があります。貴重な神事も伝わる、豊かな自然に懐かれた、神と暮らす島。これこそが、日本の原風景ではないでしょうか。愛媛県、今治市大三島に坐す「ごりやくさん」、大山祇神社を紹介します。
番組概要
神社に参詣することで与えられる「御利益」。その多くは、その神社がなぜ造られたのかという、ご由緒に由来します。
日本人は岩や滝、巨木や陽の光など、自然の中に「神」を感じ、その土地を敬ってきました。今で言う“パワースポット”ですが、それはやがて、その地に暮らす人々の守り神として敬われ、祠や社が築かれ、これが神社の原型になったと認められます。
即ち、神社が与えてくれる「御利益」とは、遡っていけば、その土地を愛する人々の心が原点にあるとも捉えられます。
本番組は、上記の視点より、全国各地の「御利益が得られる」として有名な神社を訪ねて、その御利益に込められた心の形をひもとき、その土地の歴史、風土、特産品などを紹介する、あらたな視線の紀行番組です。
ナレーター
余 貴美子(よ きみこ)