「あをによし 奈良の都は 咲く花の にほふがごとく 今盛りなり」。遥か1300年前、古人は平城京の暮らしを謳歌し、政治や文化など現代日本に通じる礎を築きました。奈良時代にこの地に降り立った武甕槌命(タケミカヅチノミコト)。聖なる山に神殿を築き、国家鎮護の願いの下、四柱の神をお祀りしました。貴族や武士から民衆まで様々な祈りを受け止めてきたお社。奈良県奈良市に坐すごりやくさん、春日大社を紹介します。
2020年11月2日 放送
「あをによし 奈良の都は 咲く花の にほふがごとく 今盛りなり」。遥か1300年前、古人は平城京の暮らしを謳歌し、政治や文化など現代日本に通じる礎を築きました。奈良時代にこの地に降り立った武甕槌命(タケミカヅチノミコト)。聖なる山に神殿を築き、国家鎮護の願いの下、四柱の神をお祀りしました。貴族や武士から民衆まで様々な祈りを受け止めてきたお社。奈良県奈良市に坐すごりやくさん、春日大社を紹介します。
神社に参詣することで与えられる「御利益」。その多くは、その神社がなぜ造られたのかという、ご由緒に由来します。
日本人は岩や滝、巨木や陽の光など、自然の中に「神」を感じ、その土地を敬ってきました。今で言う“パワースポット”ですが、それはやがて、その地に暮らす人々の守り神として敬われ、祠や社が築かれ、これが神社の原型になったと認められます。
即ち、神社が与えてくれる「御利益」とは、遡っていけば、その土地を愛する人々の心が原点にあるとも捉えられます。
本番組は、上記の視点より、全国各地の「御利益が得られる」として有名な神社を訪ねて、その御利益に込められた心の形をひもとき、その土地の歴史、風土、特産品などを紹介する、あらたな視線の紀行番組です。