放送内容
第41回 石清水八幡宮
2020年9月28日 放送
桂川、宇治川、木津川、京都を流れる三つの川が交わる所、京都府八幡市。古代から近世に至るまで交通の要所とされてきました。市の中心にこんもりとした山、頂きに石清水八幡宮のある標高143メートルの男山。平安京から見て北東の鬼門を守る比叡山の延暦寺に対して、対角の南西に位置する男山の石清水八幡宮は、平安京の裏鬼門を守ってきました。石清水八幡宮の主祭神八幡大神(はちまんおおかみ)は、悠久の都を守るために遥々、豊前国より迎えられたのです。仏の慈悲を司る『国家鎮護の神様』。厄除開運、必勝の神として長い間、天下人などの信仰を集めてきました。『世は変われども神は変わらず』小高い山の頂から平和な国を見守り続ける「やわたのはちまんさま」。京都府八幡市に坐すごりやくさん、石清水八幡宮を紹介します。
番組概要
神社に参詣することで与えられる「御利益」。その多くは、その神社がなぜ造られたのかという、ご由緒に由来します。
日本人は岩や滝、巨木や陽の光など、自然の中に「神」を感じ、その土地を敬ってきました。今で言う“パワースポット”ですが、それはやがて、その地に暮らす人々の守り神として敬われ、祠や社が築かれ、これが神社の原型になったと認められます。
即ち、神社が与えてくれる「御利益」とは、遡っていけば、その土地を愛する人々の心が原点にあるとも捉えられます。
本番組は、上記の視点より、全国各地の「御利益が得られる」として有名な神社を訪ねて、その御利益に込められた心の形をひもとき、その土地の歴史、風土、特産品などを紹介する、あらたな視線の紀行番組です。
ナレーター
余 貴美子(よ きみこ)