放送内容
第26回 太宰府天満宮
2020年4月6日 放送
福岡県太宰府市。かつて「遠の朝廷」と称された「大宰府政庁」が置かれていたこの地は、アジアと日本の文化が交差する場所であり、また奈良から平安時代にかけて、九州の政治経済・軍事・外交を司る役所として重要な役割を果たしました。街のシンボルである太宰府天満宮のご祭神は「天満大自在天神」。「天満大自在天神」とは、「天神様」として今も親しまれる菅原道真公のこと。幼いころから神童の誉れ高い道真公は、学問をもって国の発展に尽くした平安時代の政治家でしたが、政略によって突如大宰府に左遷され、永遠の眠りにつきました。その魂を祀る境内には、今も学問の神様として日本中から多くの参拝客が訪れます。福岡県太宰府市に坐すごりやくさん、太宰府天満宮をご紹介します。
番組概要
神社に参詣することで与えられる「御利益」。その多くは、その神社がなぜ造られたのかという、ご由緒に由来します。
日本人は岩や滝、巨木や陽の光など、自然の中に「神」を感じ、その土地を敬ってきました。今で言う“パワースポット”ですが、それはやがて、その地に暮らす人々の守り神として敬われ、祠や社が築かれ、これが神社の原型になったと認められます。
即ち、神社が与えてくれる「御利益」とは、遡っていけば、その土地を愛する人々の心が原点にあるとも捉えられます。
本番組は、上記の視点より、全国各地の「御利益が得られる」として有名な神社を訪ねて、その御利益に込められた心の形をひもとき、その土地の歴史、風土、特産品などを紹介する、あらたな視線の紀行番組です。
ナレーター
余 貴美子(よ きみこ)