放送内容
第4回 出雲大社
2019年10月21日 放送
神の国、神話の国として崇められ、日本の国造りだけでなく、歌を歌い、人と人が助け合う日本の文化の礎を築いた出雲の国。その中心が、出雲おおやしろ。出雲大社とも呼び親しまれ、生きとし生けるものが共に豊かに栄えるための、尊い結びつきを授けてこられました。お祀りされている大国主大神様は「だいこくさま」をはじめ、さまざまなお名前で呼ばれますが、それはこの神様の御神徳がとても広いことのあらわれ。人と人はどのように助け合ったのか、その心を現代の暮らしにどのように引き継ぐべきか、その御神徳は今も尊い響きで私たちの心を打ちます。今回は、島根県出雲市に坐すごりやくさん、出雲大社をご紹介します。
番組概要
神社に参詣することで与えられる「御利益」。その多くは、その神社がなぜ造られたのかという、ご由緒に由来します。
日本人は岩や滝、巨木や陽の光など、自然の中に「神」を感じ、その土地を敬ってきました。今で言う“パワースポット”ですが、それはやがて、その地に暮らす人々の守り神として敬われ、祠や社が築かれ、これが神社の原型になったと認められます。
即ち、神社が与えてくれる「御利益」とは、遡っていけば、その土地を愛する人々の心が原点にあるとも捉えられます。
本番組は、上記の視点より、全国各地の「御利益が得られる」として有名な神社を訪ねて、その御利益に込められた心の形をひもとき、その土地の歴史、風土、特産品などを紹介する、あらたな視線の紀行番組です。
ナレーター
余 貴美子(よ きみこ)