放送内容
第22回 鹽竈神社
2020年3月2日 放送
古くから港町として栄えてきた宮城県塩竈(しおがま)市。そんな塩竈の町を見守るように佇む社が東北を鎮護する「陸奥国一之宮」として、朝廷をはじめ諸国の民から崇敬を集め続けてきた鹽竈(しおがま)神社です。主祭神は「しおがまさま」として親しまれる塩土老翁神(しおつちおじのかみ)。国土平定の後、塩竈の地に留まり、人々に漁業や塩づくりの方法を教えたと伝えられています。人にとって命の糧ともなる「塩」。その製法を惜しみなく伝え、人の営みに深い慈しみの眼差しを注ぎ、暮らしの繁栄と博識を与える神。宮城県塩竈市に坐すごりやくさん、鹽竈神社をご紹介します。
番組概要
神社に参詣することで与えられる「御利益」。その多くは、その神社がなぜ造られたのかという、ご由緒に由来します。
日本人は岩や滝、巨木や陽の光など、自然の中に「神」を感じ、その土地を敬ってきました。今で言う“パワースポット”ですが、それはやがて、その地に暮らす人々の守り神として敬われ、祠や社が築かれ、これが神社の原型になったと認められます。
即ち、神社が与えてくれる「御利益」とは、遡っていけば、その土地を愛する人々の心が原点にあるとも捉えられます。
本番組は、上記の視点より、全国各地の「御利益が得られる」として有名な神社を訪ねて、その御利益に込められた心の形をひもとき、その土地の歴史、風土、特産品などを紹介する、あらたな視線の紀行番組です。
ナレーター
余 貴美子(よ きみこ)