ごりやくさん

KBS京都

放送内容

第14回 天河大弁財天社

2020年1月6日 放送

標高1千から2千メートル級の山並みが連なり、"近畿の屋根"と称される大峰山系。古くから修験道の聖地として知られてきました。役行者が最高峰・弥山(みせん)の鎮守として祀ったことが創始と伝えられるのが、今回訪れる「天河大弁財天社」。主祭神の「市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)」は、芸能の神として親しまれ、例大祭には、能楽や音楽等の奉納が行われます。修験の道同様、芸事を極める道もまた厳しきもの。自らを律し、己が道をひたすらに生きる人々を、時代を越え、慈愛の目で見守り続ける。奈良県天川村に坐す ごりやくさん、天河大弁財天社を紹介します。

番宣

アクセス

番組概要

神社に参詣することで与えられる「御利益」。その多くは、その神社がなぜ造られたのかという、ご由緒に由来します。

日本人は岩や滝、巨木や陽の光など、自然の中に「神」を感じ、その土地を敬ってきました。今で言う“パワースポット”ですが、それはやがて、その地に暮らす人々の守り神として敬われ、祠や社が築かれ、これが神社の原型になったと認められます。

即ち、神社が与えてくれる「御利益」とは、遡っていけば、その土地を愛する人々の心が原点にあるとも捉えられます。

本番組は、上記の視点より、全国各地の「御利益が得られる」として有名な神社を訪ねて、その御利益に込められた心の形をひもとき、その土地の歴史、風土、特産品などを紹介する、あらたな視線の紀行番組です。

ナレーター

余貴美子

余 貴美子(よ きみこ)