時代の先端を走り続け、目まぐるしく変貌する街、東京。その発展を、一千年もの間、見守り続けてきたお宮があります。芝大神宮。主祭神は天照皇大御神と豊受大神。伊勢神宮の内宮と外宮、それぞれの祭神を祀り、「関東のお伊勢さま」として賑わいました。錦絵にも数多く描かれ、江戸時代の庶民も、このお宮へ参拝することに、喜びを感じていたことが見てとれます。その篤い信仰は、秋のお祭りで繰り出されるおみこしなど、さまざまな形で今に受け継がれています。今回は、東京都港区に坐すごりやくさん、芝大神宮をご紹介します。
2019年10月7日 放送
時代の先端を走り続け、目まぐるしく変貌する街、東京。その発展を、一千年もの間、見守り続けてきたお宮があります。芝大神宮。主祭神は天照皇大御神と豊受大神。伊勢神宮の内宮と外宮、それぞれの祭神を祀り、「関東のお伊勢さま」として賑わいました。錦絵にも数多く描かれ、江戸時代の庶民も、このお宮へ参拝することに、喜びを感じていたことが見てとれます。その篤い信仰は、秋のお祭りで繰り出されるおみこしなど、さまざまな形で今に受け継がれています。今回は、東京都港区に坐すごりやくさん、芝大神宮をご紹介します。
神社に参詣することで与えられる「御利益」。その多くは、その神社がなぜ造られたのかという、ご由緒に由来します。
日本人は岩や滝、巨木や陽の光など、自然の中に「神」を感じ、その土地を敬ってきました。今で言う“パワースポット”ですが、それはやがて、その地に暮らす人々の守り神として敬われ、祠や社が築かれ、これが神社の原型になったと認められます。
即ち、神社が与えてくれる「御利益」とは、遡っていけば、その土地を愛する人々の心が原点にあるとも捉えられます。
本番組は、上記の視点より、全国各地の「御利益が得られる」として有名な神社を訪ねて、その御利益に込められた心の形をひもとき、その土地の歴史、風土、特産品などを紹介する、あらたな視線の紀行番組です。