放送内容
第17回 宇都宮二荒山神社
2020年1月27日 放送
宇都宮市の中心部にありながら、街の喧噪から逃れた静謐な空間が広がる場所があります。宇都宮二荒山神社(うつのみやふたあらやまじんじゃ)。下野国の一之宮であるこの神社は、代々城主が社務職を兼ね、「宇都宮大明神」と称し、郷土の祖神・総氏神さまとして篤い信仰を受けてきました、年の瀬迫る冬の夜、街に繰り出す神輿のお練り。神輿に坐すは、「ふたあらさん」の愛称で親しまれるご祭神「豊城入彦命 (とよきいりひこのみこと)」。戦乱の世、太平の世、街を見下ろす明神山に鎮座して人々の暮らしを見守り続けた存在に、『来年もよろしくお願いします』と皆がそっと手を合わせます。栃木県宇都宮市に坐すごりやくさん、宇都宮二荒山神社を紹介します。
番組概要
神社に参詣することで与えられる「御利益」。その多くは、その神社がなぜ造られたのかという、ご由緒に由来します。
日本人は岩や滝、巨木や陽の光など、自然の中に「神」を感じ、その土地を敬ってきました。今で言う“パワースポット”ですが、それはやがて、その地に暮らす人々の守り神として敬われ、祠や社が築かれ、これが神社の原型になったと認められます。
即ち、神社が与えてくれる「御利益」とは、遡っていけば、その土地を愛する人々の心が原点にあるとも捉えられます。
本番組は、上記の視点より、全国各地の「御利益が得られる」として有名な神社を訪ねて、その御利益に込められた心の形をひもとき、その土地の歴史、風土、特産品などを紹介する、あらたな視線の紀行番組です。
ナレーター
余 貴美子(よ きみこ)