和歌山県北東部、高野山のふもとに広がる「天野の里」、弘法大師・空海を高野山へと誘った神が鎮まります。丹生都比売大神(にうつひめのおおかみ)。大和国、紀伊国に農耕を広め、この地に1700年前以上前に鎮まった神さまです。自然の恵みと共に在る神道の教えが仏教に取り入れられ、生み出された日本独自の宗教観「神仏習合」を今に伝えます。紀伊国一之宮にして、全国各地で丹生都比売大神を祀る御社の総本社、和歌山県かつらぎ町に坐すごりやくさん、丹生都比売神社(にうつひめじんじゃ)を紹介します。
2020年10月19日 放送
和歌山県北東部、高野山のふもとに広がる「天野の里」、弘法大師・空海を高野山へと誘った神が鎮まります。丹生都比売大神(にうつひめのおおかみ)。大和国、紀伊国に農耕を広め、この地に1700年前以上前に鎮まった神さまです。自然の恵みと共に在る神道の教えが仏教に取り入れられ、生み出された日本独自の宗教観「神仏習合」を今に伝えます。紀伊国一之宮にして、全国各地で丹生都比売大神を祀る御社の総本社、和歌山県かつらぎ町に坐すごりやくさん、丹生都比売神社(にうつひめじんじゃ)を紹介します。
神社に参詣することで与えられる「御利益」。その多くは、その神社がなぜ造られたのかという、ご由緒に由来します。
日本人は岩や滝、巨木や陽の光など、自然の中に「神」を感じ、その土地を敬ってきました。今で言う“パワースポット”ですが、それはやがて、その地に暮らす人々の守り神として敬われ、祠や社が築かれ、これが神社の原型になったと認められます。
即ち、神社が与えてくれる「御利益」とは、遡っていけば、その土地を愛する人々の心が原点にあるとも捉えられます。
本番組は、上記の視点より、全国各地の「御利益が得られる」として有名な神社を訪ねて、その御利益に込められた心の形をひもとき、その土地の歴史、風土、特産品などを紹介する、あらたな視線の紀行番組です。