放送内容
第35回 賀茂別雷神社(上賀茂神社)
2020年8月17日 放送
都大路をゆったりと練り歩く雅やかな祭列、京都三大祭のひとつ、葵祭です。毎年5月15日に行われるこの祭の本来の名称は「賀茂祭(かもさい)」。京都を拓き、治めた賀茂一族の祖先たる神を祀る「賀茂社」の例祭です。「賀茂社」は2つの神社の総称で、南に位置するのは賀茂御祖神社。通称、下鴨神社。北に位置する賀茂別雷神社(かもわけいかづちじんじゃ)。通称、上賀茂神社です。京都では「上社」と呼ばれ、民衆からの信奉篤く、開運厄除や方除、災難除など数多の御神徳が得られる神として、親しまれています。京都市に坐すごりやくさん、賀茂別雷神社を御紹介します。
番組概要
神社に参詣することで与えられる「御利益」。その多くは、その神社がなぜ造られたのかという、ご由緒に由来します。
日本人は岩や滝、巨木や陽の光など、自然の中に「神」を感じ、その土地を敬ってきました。今で言う“パワースポット”ですが、それはやがて、その地に暮らす人々の守り神として敬われ、祠や社が築かれ、これが神社の原型になったと認められます。
即ち、神社が与えてくれる「御利益」とは、遡っていけば、その土地を愛する人々の心が原点にあるとも捉えられます。
本番組は、上記の視点より、全国各地の「御利益が得られる」として有名な神社を訪ねて、その御利益に込められた心の形をひもとき、その土地の歴史、風土、特産品などを紹介する、あらたな視線の紀行番組です。
ナレーター
余 貴美子(よ きみこ)