京都の人々が「火伏(ひぶせ)」の御利益を求め大切にしているのが「火迺要慎」のお札。「火、即ち、慎みを要するもの」。この教えと守りを授けて下さるのが、愛宕神社。古くより「あたごさん」と呼び親しまれてきました。お社は、修験の地として始まった愛宕山の山頂に位置し、本殿へ至る道は、決して平易なものではありません。それでも人は、それぞれの願いを持って愛宕山にのぼります。千数百年の長きにわたり、京の都を見守ってきました。京都府京都市に坐すごりやくさん、愛宕神社をご紹介します。
2020年8月3日 放送
京都の人々が「火伏(ひぶせ)」の御利益を求め大切にしているのが「火迺要慎」のお札。「火、即ち、慎みを要するもの」。この教えと守りを授けて下さるのが、愛宕神社。古くより「あたごさん」と呼び親しまれてきました。お社は、修験の地として始まった愛宕山の山頂に位置し、本殿へ至る道は、決して平易なものではありません。それでも人は、それぞれの願いを持って愛宕山にのぼります。千数百年の長きにわたり、京の都を見守ってきました。京都府京都市に坐すごりやくさん、愛宕神社をご紹介します。
神社に参詣することで与えられる「御利益」。その多くは、その神社がなぜ造られたのかという、ご由緒に由来します。
日本人は岩や滝、巨木や陽の光など、自然の中に「神」を感じ、その土地を敬ってきました。今で言う“パワースポット”ですが、それはやがて、その地に暮らす人々の守り神として敬われ、祠や社が築かれ、これが神社の原型になったと認められます。
即ち、神社が与えてくれる「御利益」とは、遡っていけば、その土地を愛する人々の心が原点にあるとも捉えられます。
本番組は、上記の視点より、全国各地の「御利益が得られる」として有名な神社を訪ねて、その御利益に込められた心の形をひもとき、その土地の歴史、風土、特産品などを紹介する、あらたな視線の紀行番組です。