放送内容
第47回 近江神宮
2020年11月9日 放送
琵琶湖の南西部、比叡山の懐にかつて都が置かれた時代がありました。西暦667年、中大兄皇子、後の天智天皇によって、飛鳥からこの地に遷都された近江大津宮(おうみおおつのみや)。明治以来、大津京(おおつきょう)とも呼ばれるようになりました。新しい国づくりを目指した古人たちの想いを紡ぎ、1270年の時を経て創建された近江神宮。御祭神は、天智天皇。昭和20年12月、第二次世界大戦からの復興を祈願した昭和天皇のお心により、近江神宮は勅祭社に。以来、開運への導きの神、産業文化学問の神として篤い信仰を集めてきました。滋賀県大津市に坐すごりやくさん、近江神宮を紹介します。
番組概要
神社に参詣することで与えられる「御利益」。その多くは、その神社がなぜ造られたのかという、ご由緒に由来します。
日本人は岩や滝、巨木や陽の光など、自然の中に「神」を感じ、その土地を敬ってきました。今で言う“パワースポット”ですが、それはやがて、その地に暮らす人々の守り神として敬われ、祠や社が築かれ、これが神社の原型になったと認められます。
即ち、神社が与えてくれる「御利益」とは、遡っていけば、その土地を愛する人々の心が原点にあるとも捉えられます。
本番組は、上記の視点より、全国各地の「御利益が得られる」として有名な神社を訪ねて、その御利益に込められた心の形をひもとき、その土地の歴史、風土、特産品などを紹介する、あらたな視線の紀行番組です。
ナレーター
余 貴美子(よ きみこ)