中学2年の夏に絵画コンテストで入賞したことから絵を本格的に始める。岡山大学の農学部へ進学し学園祭の模擬店でオリジナルイラストを妹と2人で雑貨にして販売すると飛ぶように売れる。大学3年の時に「横顔が特徴的なイラスト」が大阪のFM局のメインビジュアルに選ばれ一躍有名に。在学中からの仕事の依頼が舞い込み大忙しになるが、来る仕事、来る仕事、横顔の女性を描いてほしいという同じような依頼ばかり。当時、それが嫌で仕方がなかった。ある時、父親が亡くなった時に悲しさよりも先に、締切が伸びるかも?と思ってしまうぐらいの精神状態。これ以上、仕事を続けるのは限界だと感じ。「業界を干されてもいいからやめる!」と思い切って全部の仕事をストップ。自分らしいイラストとは何かを考え、描きたい絵を詰め込んだ作品集「RESET」を出版する。最近は結婚し子どももできて、無理せず自然体に絵に向かうスタンスができた。新型コロナウイルスによる自粛期間中にイラストレーターとして何ができるかを考え、ネット経由でプリントした白黒のイラストに「ぬりえ」を楽しんでもらう企画をはじめた。「絵」は「未来に届く宛先のない手紙」。ウソをつかずに絵に向かうことが大切だと考えている。