30歳でマラソンに取り組み始め、2016年にポルトガルで開催されたトレイル世界選手権の日本代表に選出。中学時代は卓球部だったが、高校、大学とスポーツとは無縁の生活を送っていた。マラソンとの出会いは29歳。職場の先輩の応援で秋田のウルトラマラソンを見に行き、懸命に走る姿、泣きながらゴールする姿に感動してランニングを始める。初マラソンは島根県沖島マラソン(約50km)を6時間30分で完走。沿道の声援はものすごく力になった。はじめてのフルマラソン(42.195km)は4時間17分08秒。以降、ハーフマラソン、フルマラソン、100キロマラソンと様々な距離のロードレースに参戦。走り始めて3年。徐々にタイムは縮まりオリンピック代表候補選考レースである「国際女子マラソン」の出場権獲得を目指す。出場規定が大阪3時間15分以内、東京3時間30分以内。意識した事は、常に地道にコツコツやっていけば自分の力になっていくと信じる事。翌年2008年に東京国際女子マラソンの参加資格を取得した。現在までに、合計30回以上出場しベストは大阪国際女子マラソンの2時間44分53秒。2023年には京都マラソンでも優勝した。2008年にはじめて、サロマ湖100キロウルトラマラソンを9時間44分で、市民ランナーとしてステータスで"サブテン"を達成。現在も所属しているチーム「京都炭山修行走」の監督に日本代表を狙えると言われるとその気になり、月間500キロ以上の走り込みを行う。2010年に日本代表選考会のサロマ湖100キロマラソンに出場。8時間37分で完走し、陸上連盟の部で6位入賞。その成績が評価され、11月に行われたジブラルタル大会で日本代表の座を勝ち取った。その後6度、日本代表として出場している。2021年にケガをした。周りに置いて行かれる焦りはあったが、周りの選手たちの励まし、頑張りをみて前を向く事ができた。マラソンとは、自分の人生を豊かにするもの。達成感は何もにも変えられないと考えている。