芸妓のかつらや花嫁用かつらなどを扱う京かつら今西の2代目。台金という土台に人毛を植え付け、様々な櫛やコテを使って結い上げる。一から作ると一つに1ヶ月ほどかかる。もともと、家が工房だったので、小さい頃から父親の仕事を見ていた。「外に修行に出ると手の癖がつく」と父の意向で高校卒業後18歳で家業に入る。入った頃はバブル婚といわれた豪華な披露宴が流行ったころ。とにかく忙しかったので、入って1年目から婚礼かつらの髪結いを担当し実践で仕事を学んでいった。大切にしている事は、必ず花嫁さんと、面と向かってかつら合わせをすること。長年の経験で似合うかつらがわかるという。時代とともに、和装でも洋風の髪型で挙式を行うことが増えて日本髪のかつらを使われることが少なくなってきた。そこで始めたのが「かつら体験会」やSNSでの発信。これからの未来、京かつらが残るように発信していきたいと考えている。